第1回 7月2日(水)『心のスイッチが入る瞬間』
高野 登 Noboru TAKANO
ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社長
1953年長野県戸隠生まれ。プリンス・ホテル・スクール(現日本ホテルスクール)第一期生。卒業後ニューヨークへ渡り、ホテルキタノ、NYスタットラーヒルトンなどを経て、1982年、目標であったNYプラザホテルに勤務。その後、LAボナベンチャー、SFフェアモントホテルなどでマネジメントを経験し、1990年にザ・リッツ・カールトン・サンフランシスコの開業に携わる。各地の支店開業をサポートすると同時に日本支社を立ち上げ、1994年に日本支社長に就任、現在に至る。リッツ・カールトンでの成功事例を中心とした、企業活性化・人材育成・社内教育などの講演でも定評がある。著書に『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』(かんき出版)がある。
“心のスイッチ”というと、転職や運命の人との出会いのような大きなケースを想像しがちですが、実は日常のどんなシーンにでもあてはまるものなのです。毎日、周囲の一つひとつの言動を意識し、自分の中の小さなスイッチとして入れることができるか否かで、その人の“生活の質”が決まるといっても過言ではないでしょう。つまりは、現代には感性の鋭さが求められているのです。どんな小さなことも見逃すことなく、自分なりに受け止め、気づくことによって、自分自身が成長します。そして、それらの感性に基づくあなたの行動に、お客さまをはじめとする周囲の人たちが感動をするのです。また、これからは個人の資質はもとより、企業が感性を育て、鍛えるための舞台(仕組み)を意識的に作る必要もあるでしょう。物ごとは、すべてコミュニケーションから始まるのです。今回のセミナーでは、私がホテルマンとして得てきた感性の鍛え方やコミュニケーションの技術を例に挙げ、『東京ミッドタウン』の同士たちとのコラボレーション効果についてお話したいと考えます。お互いが協力し合い、双方が「WIN-WIN」になっていくための仕事術について考えていきましょう。『東京ミッドタウン』という大きな舞台で、お互いが仲間であるという意識改革を育むお手伝いができたらと願います。
『東京ミッドタウン』は単なる商業施設ではありません。経営者の熱い“哲学”が込められ、流行りすたりに左右されない類稀な施設です。開業より1年を経て、2年目である今年が真価を問われるときでしょう。永遠に進化し続け、東京を牽引する世界的な空間として不動の地位を確立するためにも、我々ワーカーたちが意識を変える必要があります。みなさんは、ここで働いていることを誇りに思い、行動に移す時期がやってきたのです。それぞれの企業によって利害関係は違いますが、企業単体でできることは限られています。でも、まわりの企業とパートナーシップを結ぶことで可能性は無限に広がります。企業の枠を超えたサービスをすることによって、訪れたお客様たちも喜び、我々のファンになってくれます。“新しい価値、新しい感性、新しい才能”にあふれている『東京ミッドタウン』だからこそ、みなさんの意識を変え、将来を長いスパンで捉えて、より発展させていきましょう。
