TOKYO MIDTOWN AGED 10 YEARS

鈴木 啓太

プロダクトデザイナー

TOKYO MIDTOWN 10周年特別インタビューキーパーソンが語る 過去・現在・未来

環境も考え方も10年で変化。だからこそ目指すのは、本当にいい形をつくること。

鈴木 啓太 プロダクトデザイナー
鈴木啓太

今年で10回目となる東京ミッドタウン・アワード。その第1回デザインコンペで審査員特別賞を受賞したのが鈴木啓太さん。受賞作の「富士山グラス」は大ヒット商品となった。
「テーマは、〝日本のお土産〟。僕はデザインを理詰めで考えるタイプ。このグラスもそのひとつ。旅行でお土産を買うとその瞬間は輝いていても、家に持ち帰ると輝きが薄れてしまう。それなら毎日使う日用品にすれば使う度に旅先の思い出も蘇るはず。そんな思いから創作した作品です。このデザインが皆さんに喜んでいただけたことで思考の幅が広がりましたね。この受賞は僕の人生の大きな契機となりました」

富士山グラス
第1回東京ミッドタウン・アワードのデザインコンペ受賞作「富士山グラス」。

この10年間で自身にも大きな変化があった。企業勤務を経て2012年に独立。その間、デザインを取り巻く環境も、自身の考え方も変わったという。
「東日本大震災以降、社会の中でデザインを機能させる意識が高まりました。僕自身は、本当に機能するプロダクトを作ることで課題を解決していこうという気持ちになりました」

相模鉄道 吊り革
相模鉄道のブランディングを手がけるプロジェクトにプロダクトデザイナーとして参加。この吊り革は、昨年からリニューアルされた車両で採用されている。

自分の目の前のものをよりよくし、さらに未来にどうつなげるか、そう考えるようになったと鈴木さん。
「日本人は昔から、何十年、何百年先の変化を見据えてものづくりをしてきたと思います。そんな日本らしさから、自分のデザインのテーマである『物の歴史を一歩進める』が生まれました。この街も時を経て、周囲の自然とのバランスや訪れる人の楽しみ方も変わっていくはず。そう思うとこれからの変化が一ファンとして楽しみです」

PROFILE

鈴木 啓太
プロダクトデザイナー

1982年愛知県生まれ。多摩美術大学卒業後、電機メーカー勤務などを経て、2012年にPRODUCT DESIGN CENTERを設立。昨年、ウブロデザインプライズ最終候補に選出。

Photo: Setsuo Sugiyama

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