MIDTOWN BLOSSOM 2016.3.18 FRI-4.17 SUN
ストリートミュージアム

アート作品でストリートをジャック

ストリートミュージアム

3.18 FRI ~ 4.17 SUN

明日を担うアーティストやデザイナーの発掘と応援をする「Tokyo Midtown Award」。その2015年のアートコンペ受賞作家6組が、アート作品でプラザB1のストリートをジャック。彫刻、絵画、インスタレーションなどで館内を盛り上げます。

期間 2016年3月18日(金)~4月17日(日)
場所 プラザB1
料金 無料
主催 東京ミッドタウン
お問い合わせ 東京ミッドタウン・コールセンター
03-3475-3100(10:00~21:00)
出展作家:
Tokyo Midtown Award 2015
アートコンペ受賞者
阿部岳史、上坂 直、尾花賢一、風間天心、田島大介、三上俊希

作品・作家紹介

ストリートミュージアム 作品MAP(プラザB1)

風間天心/Lid of the sky

Lid of the sky

見どころポイント

憩いの場でもあるプラザB1の石のオブジェ「意心帰」の上に、水引で華やかな天蓋が表現されます。ぜひ見上げてみてください。

作品紹介

作品「Lid of the sky」は寺院建築で用いられる天蓋をモチーフにしています。仏教上の天蓋は、日の強いインドで仏陀に差されていた日傘が起源とされていますが、「天に蓋をする」と書くように、我々が「天を仰ぐ」時に芽生える「信仰」の根源を感じます。何か大きな存在に抱かれるような、ゆったりとした時間を過ごしてもらえたら幸いです。

風間天心氏
風間天心

1979年北海道生まれ。美術家/僧侶。2008年武蔵野美術大学造形研究科美術専攻油絵コース修了。
2010年「大本山 永平寺」での修行を終え、武蔵野美術大学パリ賞により「Cite Internationale des Arts」に滞在。宗教と芸術の相互作用を求め、国内外で多様な活動を続ける。近年の主な展示に、「Ezotic Caravan -国の北から-」(2014年東京都美術館/上野)、主な受賞歴に、「武蔵野美術大学パリ賞」受賞(2011年、武蔵野美術大学)、「第9回岡本太郎現代芸術大賞」入選(2006年、川崎市岡本太郎美術館)。

上坂直/階層的遭遇

階層的遭遇

見どころポイント

ロッカー内に閉じ込められたエレベーターの扉から覗く風景をお楽しみください。

作品紹介

エレベーターの扉が開く瞬間に出会う、様々な生活や風景がある。ある人は新しい職場と出会い、ある人は華やかなデパートの売り場と出会い、またある人はこれから住むマンションの部屋と出会うかもしれない。何層にも積み重なった階で成り立つ建物内において、エレベーターによる上下移動と扉の開閉もまた、都市らしい場との出会い方のひとつではないだろうか。今回はエレベーター空間をロッカーに閉じ込め、エレベーター内独特の期待感や緊張感を共有したい。

上坂直氏
上坂 直

1991年兵庫県生まれ、富山県出身。学生。武蔵野美術大学造形学部修士課程在学中。
縮尺を操りながら制作することを通して、東京をはじめとする現代における都市の在り方への疑問や違和感と向き合う。主な展示に、「武蔵野美術大学 卒業・修了制作展」(2015年)。

尾花賢一/Sleep in spring

Sleep in spring

見どころポイント

暖かな春の日差しの中、目を閉じ、体を休め、夢を見ているのかもしれない覆面男たち。その姿に、春の休息の時を感じてみてください。

作品紹介

穏やかな春の訪れは、心地よい眠りへと誘い離さない。新たな生活、出会い、環境の変化は、期待と不安、興奮と喜びとともに少しずつ体に疲労を蓄積させる。そんなドラマチックな毎日だからこそ、作品の前であなたとわずかな一瞬を共有したい。暖かな日差しや喧騒、石のオブジェに囲まれて、目を閉じ、肩の力を抜き、心を安らげる。生命の息吹を感じるこの季節がもたらす眠りのように、心と体を解きほぐし新たなスタートのきっかけとなる事を願って。あなたの目の前の覆面男たちはただひたすら寝ているだけだけど。

尾花賢一氏
尾花賢一

1981年群馬県生まれ。美術作家。2006年筑波大学芸術研究科洋画専攻修了。
価値観や観念が複雑化し、単純に「正義/悪」のような二項対立で語ることができない世の中。そんな曖昧で多様化した「今」を覆面男たちに投影し、絵画や彫刻で表現している。
近年の主な展示に、「LUMINE meets ART AWARD 2015」(2015年/ルミネ新宿、ルミネ池袋、2014年度準グランプリ受賞)、「トーキョーワンダーシード2014」(2014年/トーキョーワンダーサイト渋谷)。

三上俊希/未確認生命体 Ⅱ

未確認生命体 Ⅱ

見どころポイント

花々がつぼみをつけ、地中の虫が動き始める春。そんな暖かな春を感じてうごめく生命体を表現しています。

作品紹介

青い殻のようなものから何かが飛び出し、鼓動している。今にも中から生命体が出てきそうだ。

三上俊希氏
三上俊希

1991年静岡県生まれ。学生。2014年常葉大学造形学部卒業。愛知県立芸術大学美術研究科彫刻専攻在学中。
呼吸をテーマとし、膜のような素材に肺呼吸のような動きや脈動的な動きを与えることによって生命感を表現している。金属とバルーン・ビニールを組み合わせ作品制作を行っている。
主な受賞歴に、「アーツチャレンジ2015/入選」(2015年/あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会)、
「グランシップ アートコンペ2015/奨励賞」(2015年/静岡)。

阿部岳史/春の夜

春の夜

見どころポイント

ひとつひとつ色をつけたキューブで表現された、一枚の六本木からの夜景が、近づくごとに違う表情を見せていきます。

作品紹介

夜景が醸し出す高揚感は、春になり夜が次第に暖かくなっている高揚感に似ています。メトロアベニューを六本木の夜景を窓から眺めるように歩くと、作品に近づくにつれて解像度がほつれ、闇と光のキューブに分解されていく作品です。

阿部岳史氏
阿部岳史

1977年東京都生まれ。アーティスト。2000年東北芸術工科大学美術科彫刻コース卒業。2003年東北芸術工科大学美術科彫刻コース 研究生修了。
近年の主な展示に、「Project N 37th 阿部岳史展」(2009年/東京オペラシティ アートギャラリー)、「VOCA展2011」(2011年/上野の森美術館)、「2.46 and Thereafter」(2012年/ワシントンD.C.)、「幽玄」(2013年/H.P.FRANCE WINDOW GALLERY)「DEADPAN」(2016年/アートフロントギャラリー)。

田島大介/A. D. 2098

A. D. 2098

見どころポイント

ビル群を植物にたとえ、季節の始まりとともに草木が地面からどんどん映えてくるような動きのある作品です。

作品紹介

留まることなく、過剰に進化していく都市の群像、繁栄を鳥瞰で描きました。未来の空から見た大都市東京の風景です。

田島大介氏
田島大介

1993年奈良県生まれ。アーティスト。2015年愛知県立芸術大学美術学部美術家彫刻専攻卒業。
平面、立体、複製物など多様な媒体を駆使しながら制作を展開している 。
近年の主な展示に、「Young Art Taipei 2015」(2015年/Sheraton grande, 台北)、個展「怒りと圧力の街」(2015年/LAD GALLERY, 名古屋)、「アートアワードトーキョー丸の内2015」(2015年/マルキューブ, 東京)、「Tokyo Midtown Award2015」(2015年/東京ミッドタウンプラザB1)、「捨象考」(2015年/アキバタマビ21, Arts Chiyoda3331,東京)。