今回のサウンドスケープは、年末、新年、バレンタインデー、お花見、卒業といった立て続けに変化がやってくるシーズンをまたいで流れるので、バラエティに富んだイメージを心がけた。何かが始まる時の高揚感、そして終わる時の切なさetc...その辺りを感じて頂ければ。(KEN ISHII)
- 01. Ken Ishii / Il luminació(Intro Version)/ 70 Drums(*New recording - previously unreleased)
- 現在絶賛作業中、来春リリース予定のオリジナル・アルバムに収録予定の曲のイントロ・バージョン。いわゆるダンス・トラックだけでなくこういったピアノ・サウンドやチルアウトっぽいスタイルにも久しぶりに興味が湧いて来ている。
- 02. Kyshido / My Everything / Urban Torque
- 自分としてはとても珍しいドラムンベースからのセレクト。とは言ってもリリースしているのは名ディープハウス・レーベルのUrban Torqueだが。この高揚感は速いテンポならでは。
- 03. Jake Slazenger / Nautilus / Warp
- これはµ-Ziqとして広く知られるMike Paradinasによるテクノ・クラシックスの一つ。とても明るくオプティミスティックで好きだ。'96年「Das Ist Ein Groovybeat, Ja.」というアルバムに収録。
- 04. Ken Ishii feat. Fabrice Lig / Organised Green / 70 Drums
- '06年リリースの「Sunriser」収録の一曲でベルギーのFabrice Ligとの共作。この曲はベルギー、ゲント近郊の友人宅の周りで見た緑いっぱいの春の風景からインスパイアされた。
- 05. Ken Ishii feat. Masaki Sakamoto / Fizzy Love / 70 Drums(*New recording - previously unreleased)
- Masaki Sakamoto氏とのコラボレーション2作目。これも来春リリース予定のニューアルバムに収録予定。彼のポップかつジャジーなリフと自分のテクノっぽい感じがうまく融合できたのではないかなと。
- 06. Dan Curtin / Had It / Noice!
- 「国境なき医師団」と連携するチャリティ・コンピレーション・アルバム「Hope For Haiti」収録。Dan Curtinは自分とも同年代のベテラン・テクノ・アーティスト。'90年代初めからの友人でもある。このように彼ら同年代のアーティストがいい音楽を作り続けていることはとても励みになる。
- 07. Philogresz / White / Noice!
- 上と同じく「Hope For Haiti」収録の一曲。アーティストに関しては初見だが、スキル的にもこのアルバムのベスト・トラックの一つだと思った。
- 08. Kimouts / When I Was at a Dream Making Factory / Urban Torque
- どうやらクラシック畑出身のロシア人アーティストらしい。タイトルを見ても分かる通り、全体的にポエティックな作風。彼はエリック・サティの「ジムノペディ」もカバーしている。
- 09. Clara Moto / Deer & Fox(dOP Remix)/ Infini
- オーストリア人女性アーティスト。か細くも一癖あるエレクトニックなトラックをリリースしている。多分日本で人気が出そうなタイプのアーティスト。昔バルセロナで友達と一緒に飲んでいた中に彼女が普通に混じっていたということは何年か経ってから知った(笑)。
- 10. Public Lovers / Naked Figures(Bruno Pronsato Remix)/ Telegraph
- アートワークを見る限り男女二人組のデュオfromフランス。Telegraphはオリジナリティの強いミニマリスティックな作品をずっとリリースし続けている名レーベル。このリミキサー、初見だが相当できる男と見た。
- 11. Andres Aquirre / Reflextion / Urban Torque
- 心地よいディープハウス・トラック。次の曲へのつなぎ役としてもばっちり。
- 12. Mr Fingers / Can You Feel It / Trax
- 初期シカゴ・ハウスの超名曲('88)。とても物悲しいディープなコード進行が聴く者の心をしっとりさせる。多分自分たち以上の世代のあらゆるダンス・ミュージック・アーティストはこの曲の影響を受けてるのではないか。実はニューアルバムでカバーしてみたいなと思っている。
- 13. Cluster & Eno / Für Luise / Sky
- 時はさらにさかのぼって'77年。エレクトロニック・ミュージックの草分け、かつ通向けアーティストの代表的存在のドイツの二人組クラスター、そして当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったブライアン・イーノが組んで作った静かなる実験的アルバム「Cluster & Eno」収録。優しくも切ないシンプルな一曲。
- 14. Anthony Shakir / Detroit State of Mind(Space Dimension Controller Remix)/ Rush Hour
- デトロイト・テクノの重鎮の一人、Anthony "Shake" Shakirのクラシックのリミックス。このけだるさがたまらなくいい!
- 15. Luke Vibert / Stern Facials / MoWax
- テクノ~ドラムンベース~ブレイクス~ジャズと様々なスタイルを渡り歩く才人Luke VibertがMoWaxから'97年にリリースした「Big Soup」というアルバムより。このレーベルならではのトリップ・ホップ的なテイストに彼のポップなミクスチャー・センスが散りばめられた快作。
- 16. Pedro Goya / Margarida(Original Mix)/ Troia Limited
- レーベルもアーティストも初見だが、ポルトガルのアーティストらしい。ハウスをベースにシネマティックなリコンストラクトを得意としているようだ。なかなかドラマティック。
- 17. Angel D / Elevision(Patrizio Mattei & Danny Omich Remix)/ NoLogik
- いわゆる最近のハウスのパーティートラック。盛り上がっていこう!
- 18. Pedro Goya / Anacom(Chris Simmonds Remix)/ Troia
- 上で触れたPedro GoyaをChris Simmondsがリミックス。こちらはよりファンキーな感じ。引き続いて盛り上がろう!
- 19. Autre / Kiubi / Kosmophono
- ジャズ・ギターをリコンストラクトしてハウス・ビートに乗せた不思議な曲。でもいいグルーブ感。かなり良くできてる。
- 20. Psycatron / Celestial Symphony(Secret Cinema Sunday Afternoon Remix)Tronic
- 実はガレリアのセレクトでは普段DJでプレイしている曲はほぼ皆無なのだが、この曲だけは違って両者対応型。テクノであり、ハウスであり、高揚感あり、メロディアスであり、リラックスもできるというなかなかないタイプの曲。リミキサーのSecret Cinemaはオランダのベテラン・テクノ・アーティストで、彼もまた'90年代からの友人。先日名古屋のホテルのロビーでばったり遭遇。世界は意外と狭い(笑)。
