Tokyo Midtown Award 2013

Tokyo Midtown Award 2013 page 15/28

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佐藤卓Taku SatohPhoto by殿村誠士柴田文江Fumie Shibataグラフィックデザイナー/(株)佐藤卓デザイン事務所代表取締役代表作:「ロッテキシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、NHK Eテレ「に....

佐藤卓Taku SatohPhoto by殿村誠士柴田文江Fumie Shibataグラフィックデザイナー/(株)佐藤卓デザイン事務所代表取締役代表作:「ロッテキシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクション・「デザインあ」総合指導等プロダクトデザイナー/ Design Studio S代表代表作:無印良品「体にフィットするソファ」、オムロン電子体温計「けんおんくん」、カプセルホテル「ナインアワーズ」、JREWB「次世代自販機」何と言っても、今年のグランプリが物ではなく「コト」に決まったことが画期的です。この真ん中を祝うコトは、サービスや物を販売する場を生む可能性を秘めています。あながち物と関係がないわけではありません。このような提案は、アワード始まって以来の出来事です。この画期的なアイデアを、ミッドタウンでまずぜひ実行に移してほしいと思います。そして世界へ伝播されてもいいのではないでしょうか。例年よりも表現のレベルが上がっていた。よりわかりやすく伝える工夫が文章や図柄に施されていることには好感が持てた反面、こじんまりまとまった作品ばかりで、表層的なアイデアや似たような作品が多かったのは残念だった。そんな中でも、アイデアを自分なりに昇華させるプロセスで「ユニークネス!」を見つけられた作品たちは上位にくい込んだ。やはりオリジナリティーが見る者の心を捉えるのだ。Graphic DesignerIt was groundbreaking this year that the Grand Prize went to a proposalof an experience and not a product. Celebrating Mid Day means thereis potential for selling services and products, so the idea ultimatelyincludes“things”. I hope that Tokyo Midtown puts this innovative ideainto action and make it known in other countries.Product DesignerThe standards for expression were higher than usual this year. It was goodto see that the artists had put effort into their writing and images to maketheir proposals easier to understand. On the other hand, the entries generallylacked impact, and it was a pity that the ideas were largely superficial andthat many of the works were similar. A work needs to have originality to haveimpact on the viewer.原研哉Kenya HaraPhoto by Eiki Mori水野学Manabu Mizunoグラフィックデザイナー/武蔵野美術大学教授/日本デザインセンター代表代表作:無印良品アートディレクション、1998年長野冬季オリンピック開・閉会式プログラム、愛知万博プロモーション、松屋銀座リニューアル、森ビルV I、代官山蔦屋書店V I /サイン計画、『HOUSE VISION』アートディレクター/クリエイティブディレクター/ good design company代表/慶応義塾大学特別招聘准教授代表作:NTTドコモ「iD」、農林水産省CI、東京ミッドタウン、宇多田ヒカル「SINGLE COLLECTION VOL.2」、熊本県キャラクター「くまモン」、adidas全体として質の高い作品が目立った。ミッドタウンアワードの個性が徐々に確立されてきているように思う。単にシャープな着眼や、完成度の高さだけではなく、発想の背景にそこはかとない「幸福感」や「笑い」が含まれているのは、審査員の顔ぶれや選択眼が反映されはじめた結果のような気がする。しかつめらしいデザイン賞とは一線を画す、ユニークなアワードとして育ちはじめた実態があった。高度経済成長期ほどには技術革新が行われなくなった昨今、経済発展を担うものとして重要視されるようになった「デザイン」。このコンペティションもその一部を担うものへと成長し始めているようだ。作品のレベルも向上し、若年層の応募も増え、デザインを通じて経済を活性化させる人材の育成につながることを期待したい。受賞した方は無論、惜しくも受賞を逃した方もデザインで世の中を変えていく人材に他ならない。Graphic DesignerGenerally speaking, there were many notable works of high quality.I think the individuality of the Tokyo Midtown Award is steadily beingestablished. The works are not just about a sharp-eyed approach or thelevel of completion: they also express a sense of happiness and humorwhich apparently mirrors the tastes and discerning eyes of the judges.Art Director / Creative DirectorThis competition seems to be steadily growing in its role to servesociety. The works are becoming better, and more young people areentering the competition. I hope that talent will be fostered and that thedesigns will help activate the economy. The competitors, regardlessof whether or not they won a prize, are all people who will change theworld through design.13