東京ミッドタウンの”On the green”というコンセプトを具現化するにあたり、デザインには日本古来の智慧である「日本庭園」の概念が取り入れられています。それは、ただ形を模倣するのではなく、自然と共生する日本の伝統的なスタイルの表現であり、様々な文化的要素が交わる高度なコラボレーションの場としての「庭園」でもあるのです。
ランドスケープデザインを担当したのはサンフランシスコのEDAWです。開発の波にさらされず手付かずに残っていた東京都心の約10haもの土地を日本的に表現することが求められました。周囲から気軽に入っていける開かれたランドスケープ、水の流れを使って高低差の大きな土地で空間の流れを表すゾーニングといった連続性を意識したアイディアを導入しました。日本庭園における土と岩、池、植栽などの関係性から、舗装と土、空間と植栽などの境界は、直線的ではなく曖昧に仕立てられています。
また、防衛庁時代からこの地に根を張っていたクスノキやサクラなど、約140本が移植され、20mクラスの枝ぶりも見事な大木がそこここに姿を見せます。


