MIDTOWN BLOSSOM 2017.3.17 FRI-4.16 SUN
ストリートミュージアム

「Tokyo Midtown Award 2016」の受賞作家が集結

ストリートミュージアム

3.17 FRI ~ 4.16 SUN

明日を担うアーティストやデザイナーの発掘と応援をするデザインとアートのコンペティション「Tokyo Midtown Award」。
2016年度アートコンペ受賞作家6組が、本展覧会のために制作したインスタレーションや彫刻などの最新作がプラザB1に登場します。今注目の若手作家の才能と個性あふれる作品をぜひお楽しみください。

展示風景
期間 2017年3月17日(金)~4月16日(日)
時間 6:30~0:30(プラザB1開館時間)
料金 無料
場所 プラザB1
主催 東京ミッドタウン
お問い合わせ 東京ミッドタウン・コールセンター
03-3475-3100(10:00~21:00)
出展作家:
Tokyo Midtown Award 2016
アートコンペ受賞者
大塚 功季、後藤 宙、齋藤 詩織、副島 しのぶ、 FUKUPOLY、山口 正樹

作品・作家紹介

ストリートミュージアム 作品MAP(プラザB1)

副島しのぶ/After the Utopia

After the Utopia

見どころポイント

憩いの場でもあるプラザB1の「意心帰」にの脇に、置き忘れられた鞄から春を感じさせる楽園がひろがっています。ぜひ覗いてみてください。

作品紹介

彼は明日を、全滅に瀕した蝶は100年後を想定していたのだろう。それは置き去りにされた夢、覚める瞬間に見たユートピア。雪解けの泉が満たされたことを、彼らが知ることはないのだろう。

副島しのぶ
副島しのぶ

1993年広島県生まれ。学生。東京藝術大学先端芸術表現科在学中。
素材の持つ感情や象徴性を駆使し、コラージュの様に統合することによって物語性のある作品を制作している。
近年の主な展示に、2013年 「Sculpture Season」(Grant Museum of Zoology/ロンドン, UK)。

FUKUPOLY/破

破

見どころポイント

石からのびる流体が、春の始まりとともに成長をする植物のように感じられる作品です。

作品紹介

「石」を3Dスキャニングし、仮想空間に浮遊させ、発生した流体により時空に固定されたままの状態を3Dプリント出力した作品。
流体シミュレーションの「ゆらぎ」の中で「石」から四方八方へ「空気が成長してゆく様」は春に植物が芽吹いたり、根が生長するかの様な生命を思わせる作品。

「破」(は):物をこわしたり、体制などをくずすこと雅楽などの一曲の中間部分「序・破・急」季節の変わり目として「春」に「破」を感じ命名

FUKUPOLY
FUKUPOLY

1977年群馬県生まれ。映像デザイナー。2000年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。
流体シミュレーションにより出来上がる形状を3Dプリント出力して立体造形を制作する。
近年の主な展示に、2016年 「SICF17出展/岡本美津子賞受賞」(スパイラル/東京)、2014年 「道後オンセナート2014出展」(道後温泉本館改築120周年記念事業実行委員会/愛媛)。

山口正樹/みえない風景

みえない風景

見どころポイント

暖かな春の陽気にあわせ、東京ミッドタウンに不思議な客人が訪れています。それぞれに何が隠されているのか、よくご覧になって探し出してみてください。

作品紹介

「春を探す」「春を見つける」という言い方をするように、春は向こうからやってきたり、私達から出迎えに行ったり、まるでお客さんのような、親しい友人のような、特別な感覚があります。これらの彫刻には、たくさんのイメージやストーリーが仕掛けられています。春を探すようにイメージのレイヤーを紐解き、発見する感覚を楽しんで頂きたいと思います。

山口正樹
山口正樹

1977年千葉県生まれ。美術家/彫刻家。2003年多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
様々な素材や技法による作品制作を経て、2011年より木を主な素材とした彫刻作品の制作を開始、現在に至る。
遠くまで澄んで見える風景のような彫刻。眼に見えるものと見えないもの。人間と環境。過去と現在。イメージと現実のズレ。複数のイメージを一つの作品に展開している。
主な展示に、2001年 グループ展「癖」(gallery Le Deco/東京)、2001年 個展(exhibit LIVE [laiv]/東京)、2003年 多摩美術大学大学院 修了制作展(東京)。

大塚功季/Blossom

Blossom

見どころポイント

穏やか春の気配が、東京ミッドタウンの地下通路にも広がっています。カラーコーンで表現した大輪の花から春を感じてください。

作品紹介

春は始まりの季節です。地表に咲き乱れる花々は、成長を続ける自身の存在を誇示しているようでもあり、新たなスタートを切る私たちを応援しているようでもあります。そして、ここ東京ミッドタウンの地下にも大輪の花が咲きました。

大塚功季
大塚功季

1985年佐賀県生まれ。アーティスト。2017年 愛知県立芸術大学大学院美術専攻博士課程修了。
有機形態が内包する抽象化の向こう側をテーマとし、素材に単純なルールを与え、適応し続けるという手法で制作を行っている。
近年の主な展示に、2015年「D×pression/3大学交流企画展」(名古屋造形大学ギャラリー/愛知)、2016年 「みのかもannual 2016わいわいアートフォレスト」(みのかも文化の森/岐阜)、2017年「愛知県立芸術大学卒業・修了制作展」(愛知県美術館/愛知)。

齋藤詩織/春の装い

春の装い

見どころポイント

服に「記憶の断片」を華やかに描き、春らしく色彩溢れたものにしました。自分の中の春の記憶を重ね合わせてご覧ください。

作品紹介

様々な記憶を纏う服の中でも、制服は学校への「所属」と「拘束」を象徴するように私は感じる。しかしながら、それを着ていれば「生徒」という枠組みの中で守られ、学校の外から身を守る戦闘服でもあるのだ。
そんな学生が春を迎え、制服を脱ぐ瞬間が来る。そうして戦闘服を脱いだ生徒は、拘束からも武器からも解放され、社会の中に立たされるのである。
学校の外の新しい世界へと向かう門出の祝いとして、この作品を通じ、花を贈ろうと思う。

齋藤詩織
齋藤詩織

1992年栃木県生まれ。アーティスト。2017年 東北芸術工科大学芸術学部洋画コース卒業。
誰もが身に纏う服には「記憶や想い」が詰まる。そのことをテーマに服を使い複数のメディアを組み入れながら制作活動に取り組んでいる。
近年の主な展示に、2014 年「はじめまし展」(市民ギャラリー/栃木)、2015 年「企画展」(ボストンチルドレンズミュージアム/ボストン, アメリカ)、2016 年「二人展」(悠想館/山形)、2017年「東北芸術工科大学卒業・修了展」(東京都美術館/東京)。

後藤 宙/夜 -1,5,7,9-

夜 -1,5,7,9-

見どころポイント

都市が魅せる夜の眩さにインスパイアされて制作した作品です。繊細かつ力強い表現をお楽しみください。

作品紹介

本作は彫刻作品シリーズ「夜」のうちの4点で、これらはいずれも街の夜を投影した彫刻である。
夜の街は綺麗だ。灰色の昼よりも。厳しい冬の寒さを超えてやっと迎えた春の夜には、外に出て暗がりと灯りを味わいたくなる。
たとえ街の喧騒は止まずとも、春には夜と近くにいられる気がする。

後藤 宙
後藤 宙

1991年東京都生まれ。学生。東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術表現専攻在学中。
糸を使って視覚や体感にまつわる言語外の思考を作品化している。
近年の主な展示に、2015年「糸の導く方へ」(Frantic Gallery/東京)2016年「SICF16受賞者展」(青山スパイラル/東京)、2016年「YIA ART FAIR #6」(LFDAC/ブリュッセル, ベルギー)。