ストリートミュージアム2023

街×ストリート×アート。

アートを楽しむのはミュージアムの中だけではない。街にとびだしたアート「Street Museum」。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ受賞者6組が東京ミッドタウンに再集結。
それぞれの作家が、自己や自身の関心事を徹底して探究し
生み出された作品を通して、想像力や感覚をひろげてみませんか?

#streetmuseum2023 #midtownaward
Street Museum
TOKYO MIDTOWN AWARD 2023

Information

出展作家 TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ受賞者
中田愛美里、片貝葉月、studio SHOKO NARITA、馬蹴れんな、井村一登、平野利樹
期間 2023年3月15日(水)〜2023年5月28日(日)
時間 6:30〜0:30(プラザB1開館時間)
料金 無料
場所 東京ミッドタウン プラザ B1 メトロアベニュー
主催 東京ミッドタウン

Map

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01

The Star

片貝葉月 Hazuki Katagai

The Star

作品紹介

北極星を、東京ミッドタウンと同じ緯度上の人々と分かち合うための作品。いま自分が居る場所の緯度と同じ角度だけ北の空を見上げると、その先にはいつも北極星がある。きらびやかな都会の中でも、静寂の砂漠の中でも、高原の塩湖や紛争地帯の中でもそれは変わらない。そんな多種多様な場所で、自分と同じように空を見上げ、星を心に思い描く人達がいるとしたら。北極星という存在を介して、私たちは孤独を分け合い、この瞬間を分かち合うことが可能なのかもしれない。その可能性を信じる。

[素材] ミクストメディア

見どころポイント

この作品は北極星を見上げることを通して、人と繋がることをテーマとしています。作品の前に立ち、天窓の向こうに広がる世界に思いを馳せながら、その繋がりを感じてみてください。

片貝葉月

片貝葉月

神奈川県出身

2008年
武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科 卒業
2010年
武蔵野美術大学大学院 造形研究科デザイン専攻空間演出デザインコース 修了
2016年
「第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」(文化庁メディア芸術祭実行委員会/東京)
2017-2018年
「鉄道芸術祭vol.7 STATION TO STATION」(アートエリアB1/大阪)
2018年
「ARTE LAGUNA PRIZE」(The Cultural Association MoCA/Venice, Italy)
2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ準グランプリ(東京ミッドタウン/東京)
02

loose reflection

井村一登 Kazuto Imura

loose reflection

作品紹介

トルコのチャタル・ヒュユクの遺跡から黒曜石の鏡が出土した。
それは紀元前 6200 年頃に研磨により制作されたといわれ、最古の人工の鏡である。
本作は、様々な土地の黒曜石を砕き、溶かし、混ぜ合わせ、人工的な塊を生成する。本来の黒を失い、透明度を持つその塊は、約8000年前と同じ研磨によって鏡になる。
透過と反射を併せ持つハーフミラーのようなこの新たな鏡は、土地の記憶を体内に映し出す。

[素材] 黒曜石

[協力] 岩宿博物館、海馬・地質ガラス研究所、nico design 、UNOU JUKU by AGC株式会社

見どころポイント

鏡にも使用されていた黒曜石を用いた作品です。見る角度や光によって表情が変わる人工黒曜石の色や深みにご注目ください。

井村一登

井村一登

1990年生まれ。京都府出身、東京都在住

2015年
京都市立芸術大学 美術学部総合芸術学科 卒業
2017年
東京藝術大学大学院 美術研究科先端芸術表現専攻 修了
2021年
「井村一登 展 mirrorrim」(日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー/東京)
2022年
「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2021」(神奈川横須賀市猿島)
2022年
「マツモト建築芸術祭」(長野県松本市)
2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ優秀賞(東京ミッドタウン/東京)
03

Sky Seeing Apparatus -temporary-

studio SHOKO NARITA

Sky Seeing Apparatus -temporary-

作品紹介

TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 で発表した作品"Sky forming Apparatus"では空の原理を応用した特殊なガラスと動的な光を用いて、劇的に移ろっていく空の表情を模索し、地下空間において空が存在することの違和感や開放感を生み出すことを試みた。
本作"Sky Seeing Apparatus-temporary-"では、静的な光を用いることで、記憶の中の空とシンクロしていく。
連続した複数の光が多面的に組み合わさった様子は、漠然と記憶している或る日の空の高さや、どこまでも連なる水平線の風景を追憶させる。

[素材] 特殊ガラス(AGC)、LEDライト、ステンレス、スチール

[協力] UNOU JUKU by AGC株式会社(共同プロジェクト「Above」)
Above Project:above-project.com

見どころポイント

空の原理を応用した特殊なガラスが生む色の移ろいを、パラボラアンテナで映しとった作品です。様々な空の色を感じてみてください。

studio SHOKO NARITA

成田雄基

1994年生まれ。東京都出身、東京都在住

2017年
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科インテリアデザイン専攻 卒業

平澤尚子

1993年生まれ。千葉県出身、東京都在住

2017年
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科インテリアデザイン専攻 卒業

studio SHOKO NARITA

2020年
個展「The Lightness of being」(studio SHOKO NARITA/東京)
2021年
国際ガラス年2022特別企画展「ガラスの正体」(AGC株式会社/横浜)
2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ準グランプリ(東京ミッドタウン/東京)
04

腐りかけたフルーツ,布団,母,人形,コーヒーの染み,etc.

馬蹴れんな Renna Umageri

腐りかけたフルーツ,布団,母,人形,コーヒーの染み,etc.

作品紹介

昨日の自分は何をしていたか思い返すと漠然と曖昧な自己像が脳裏に浮かぶ。今現在も街が絶え間なく流れる中で自己の模様も洗い流されてしまいそうだ。繋ぎ止めようと必死になるが、呂律の回らない酔っ払いのように上手く言葉が出てこない。しかし、自己を保存できない流動的な概念と捉えればそれは当然の事かもしれない。自己は体の内側にあるのでなく、外側の物質や他者に反応して出現しては消えていくのではないか。身の回りのものを通して感情は動き、伴って淡い自己は浮かび上がっていたが、私はそれに気づかずに自己の所在を悩んでいたのかもしれない。

[素材] 布団、木パネル、スタイロフォーム、木材、アーチスタフォルモ、糸、綿、アクリル絵具

見どころポイント

顔のある果物を抱えた顔のない人物は、外界や他者に翻弄される自己の存在を表しています。日々移り変わる世界に生きる自分という存在のありようを表現した作品です。

馬蹴れんな

馬蹴れんな

2006年生まれ。京都府出身、京都府在住

2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ優秀賞・審査員特別賞(東京ミッドタウン/東京)
05

(Un)specific Rock - Ontology of Holes -

平野利樹 Toshiki Hirano

(Un)specific Rock - Ontology of Holes -

作品紹介

都内某所で発見した、どこにでもあるような石ころを3Dスキャン、デジタル加工した上で構造体として製作した。構造体は、ソリッドな塊から内部構造が露わになったハリボテへと視点位置によって変化する。
3Dスキャンは物体の表面形状を精細にデータ化できるが、物体内部は空虚な穴である。その中には様々なフィクション―意味―が代入される一方、非特定・非意味的な石ころの表面形状によってフィクションは突然切断される。

[素材] 紙

見どころポイント

3Dスキャンしたものを拡大した石ころのハリボテです。表面の情報だけで形どられた作品の中身は空洞です。現実に存在する物体と、再現された物体の間にある違いに目を向けてみてください。

平野利樹

平野利樹

1985年生まれ。兵庫県出身、東京都在住

2009年
京都大学 建築学科 卒業
2012年
プリンストン大学 建築学部修士課程 修了
2016年
東京大学 建築学専攻博士課程 修了
2017年
「Malformed Objects」(山本現代/東京)
2021年
「London Design Biennale 2021」(サマセット・ハウス/英国ロンドン)
2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ優秀賞(東京ミッドタウン/東京)
06

Poltergeist

中田愛美里 Emiri Nakada

Poltergeist

作品紹介

バレエや演劇で役を演じるように、人々は大きな劇場でそれぞれの役を演じさせられている。私たちの肉体が空洞を包む単なるいれものに過ぎないと思えたら、中に浮かぶ私たち自身はもっと自由でいられるだろうか。シェイクスピアの戯曲「ハムレット」に登場する亡霊や演劇シーンの木の役たちに焦点を当て物語を紡ぐ。身体といういれものを失くしても、空洞は残ると私は思う。死んだらどこに漂っていこうかと、少し心を弾ませている。

[素材] 陶、映像

見どころポイント

木の役を演じる亡霊たちをかたどった、現実では静止している陶器の人形たちが、アニメーションの中では動き出します。虚構と現実のあわいにある物語をお楽しみください。

中田愛美里

中田愛美里

1997年生まれ。東京都出身、東京都在住

2023年
東京藝術大学大学院 美術研究科彫刻専攻 修了
2021年
個展「lullaby」(東京)
2022年
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペグランプリ(東京ミッドタウン/東京)
2022年
CAF賞2022 入選(代官山ヒルサイドフォーラム/東京)

関連コンテンツ

Talk Event

Talk Event
実施概要 TOKYO MIDTOWN AWARD の歴代の審査員を招き、つくる側・インストールする側の視点で、「パブリックスペースとアート」をテーマに、トークイベントを実施いたします。
出演 八谷和彦(メディアアーティスト)、永山祐子(建築家)
実施日 3月18日(土)14:00~15:00
定員 20名程度 ※当日の配信はありません。後日アーカイブ動画を公開いたします。
場所 東京ミッドタウン プラザB1 Street Museum展示会場
事前申込 下記サイトよりお申込みください
Peatix
※席に余裕がある場合は当日現地でも受け付けいたします
料金 無料
アーカイブ動画公開日 4月17日(月)予定

出演者プロフィール

八谷和彦(メディアアーティスト)

1966年生まれ。東京都在住。

九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業、コンサルティング会社勤務の後(株)PetWORKsを設立。
現在は東京藝大 先端芸術表現科 教授。

作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。

永山祐子(建築家)

1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998−2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年 永山祐子建築設計設立。2020年〜武蔵野美術大学客員教授。主な仕事、「LOUIS VUITTON 京都大丸店」、「丘のある家」、「豊島横尾館(美術館)」、「女神の森セントラルガーデン(小淵沢のホール・複合施設)」「ドバイ国際博覧会日本館」、「玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ」、「JINS PARK」など。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞(2005)、AR Awards(UK)優秀賞(2006)「丘のある家」、ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard(2012)、JIA新人賞(2014)「豊島横尾館」、山梨県建築文化賞、JCD Design Award銀賞(2017)、東京建築賞優秀賞(2018)「女神の森セントラルガーデン」、照明学会照明デザイン賞最優秀賞(2021)「玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ」、World Architecture Festival(2022)Highly Commended「JINS PARK」など。
現在、東急歌舞伎町タワー(2023)、2025年大阪・関西万博パナソニックグループパビリオン「ノモの国」、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」などの計画が進行中。

Talk Event Archives

Guide Tour

Guide Tour
実施概要 Street Museum 2023 の作品の見どころや制作ストーリーを約30分でご紹介する特別ツアー。
より作品や作家について知りたい方におすすめです。
実施日 2023年4月・5月の毎週土曜日 ※4月1日(土)、5月6日(土)、27日(土)は除く
2023年4月8日、15日、22日、29日および5月13日、20日
時間 各日15:00〜15:30、16:00〜16:30 ※2回とも同様の内容となります
定員 10名/各回 (受付先着順)
対象 小学校高学年以上 ※小学校低学年以下の方も保護者の同行があれば参加可能です
事前申込 不要
ツアー開始15分前から東京ミッドタウン プラザB1 インフォメーションカウンターにて受付開始いたします。
(受付先着順)
参加費 無料
注意事項 ・感染症拡大防止対策のため、マスクのご持参、ご着用をお願いいたします。
・感染症拡大防止の観点から、イヤホンをご着用いただく場合がございます。
・QRコードが読み込める携帯電話をお持ちください。
・37.5度以上の発熱がある場合はご参加をお断りさせていただきます。
・ご参加の方に簡単なアンケートをお願いいたします。

Artist Talk Movie

TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 受賞作家についてより深く知りたいとういう方に向けて、
Street Museumの作品の見どころや普段の制作について、作家本人による紹介動画を公開中です。

協力:東京ミッドタウン・デザイン部

Street Art Performances

六本木アートナイト

Street Museum 2023 出展作家、片貝葉月、studio SHOKO NARITA、馬蹴れんな、平野利樹の4組が、5月27日(土)、5月28日(日)開催予定の六本木アートナイトへ参加いたします。詳細は六本木アートナイト公式サイトをご覧ください。

日時 5月27日(土)、5月28日(日)
参加作家 片貝葉月、studio SHOKO NARITA、馬蹴れんな、平野利樹
料金 無料
URL https://www.roppongiartnight.com/2023/

TOKYO MIDTOWN AWARD 2023 開催決定

  • TOKYO MIDTOWN AWARD 2023
  • 才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指し、2008年から毎年開催しているデザインとアートのコンペティションTOKYO MIDTOWN AWARDの開催が決定しました。 本アワードを受賞するとStreet Museumに出展できるほか、さまざまな受賞後サポートが提供されます。

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