09 DESIGNART TOKYO 2024

世界屈指のミックスカルチャー都市、東京を舞台に、世界中からインテリア、アート、ファッション、テクノロジーなど多彩なジャンルをリードする才能が集結し、都内各所で展示を行うDESIGNART TOKYO。東京ミッドタウンでは、今回のテーマに寄り添う3組のクリエイターが作品を展示します。
期間 :
10/11(金)~11/4(月・振休)

DESIGNART TOKYO 2024の本会期は10/18(金)から10/27(日)まで

時間 :
11:00~20:00
場所 :
ガレリア 2F Aēsop前、lucien pellat-finet前/横
料金 :
無料
主催 :
DESIGNART TOKYO 実行委員会
協力 :
東京ミッドタウン

Visible Stress

この世界では見えないさまざまな力が常に働いており、私たちはそれらを無意識に知覚しては適度な関係性を築いています。“光弾性(photoelasticity)”と呼ばれる現象は、応力という目には見えない秘めた力を鮮やかに可視化します。Visible Stressはこの光弾性を利用し、真空成形の負荷によって生まれる光のテクスチャを鑑賞する作品です。この体験から、今まで何気なく感じ取っていた自身と周囲の在り方を再考し、身の回りに潜む美しい力の世界を想像するきっかけを生み出します。

ガレリア2F Aēsop前

Creator Message

応力測定などに用いられ人知れず生活を支える“光弾性“と、生活に根ざしその存在を意識することの少ない“真空成形“。これまで交わることのなかった技術を組み合わせることで誰も見たことがない光のテクスチャが生まれました。“光弾性“という光学現象と“真空成形“による緻密な造形がつむぐ、人工的に生み出された偶然の美をご覧ください。

クリエイティブ・ユニット AAAQの写真

クリエイティブ・ユニット AAAQエーキュー

プロダクトデザイナー/プロデューサーの都淳朗、UIデザイナーの太田壮によるクリエイティブ・ユニット。千葉大学大学院を修了後、2021年に発足し、東京を拠点に活動。AAAQ(エーキュー)は“Answer(答え)を作って作って作って、新しいQuestion(問い)を生む”というフィロソフィーの元、感性と研究に基づく制作をおこなう。

Eeyo

世界一軽い木材として知られるバルサ材を染色し、200度近い熱風を当てて色を変化させ、グラフィカルに展開。緑色がピンク色に、青色が赤色に。木材と染料の相性によって不思議な現象が起こり、染める時間、熱の当て方によって色や模様が変化します。木目の表情やテクスチャをそのままに、表面に凹凸があるものや曲面、立体物に対しても可能なグラフィカルな加工は、木材を用いたプロダクトデザインの新しい表現方法となります。

ガレリア2F Iucien pellat-finet前

Creator Message

Eeyoは素材の特性や染料について、実験と検証の繰り返しの中で生まれた作品です。やってみないと分からないという先の見えにくい作品ではありますが、その分可能性を存分に秘めた作品でもあり、日々ワクワクしながら制作をしています。

竹下早紀の写真

竹下早紀Saki Takeshita

1996年福岡県生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。ギターのエフェクターデザインからインテリアプロダクトなど幅広くデザインをおこない、東京を拠点に作品制作・発表をおこなう。ものと人と空間の関わりをテーマとし、素材に触れながら手で作り考えることを大切にしている。

RE 47 CRAFTS

「RE 47 CRAFTS」は47都道府県のご当地の果物や食品の廃材をアップサイクルし、新しいプロダクトに生まれ変わらせるプロジェクトです。アップサイクルした素材でつくるのは、それぞれの地方に眠っている伝統工芸品です。地方の職人や生産者と協業しながら工芸品をリデザインし、47都道府県のさまざまな特色を持つプロダクトをつくることで、各地方の文化と可能性を知る体験を生み出します。

ガレリア2F Iucien pellat-finet横

制作協力: 株式会社コル・株式会社五十嵐製紙

Creator Message

現代に生きる私達はインターネットを通じて何でも知れると感じてしまいますが、画面越しでなくリアルで見たり、触ったり、行ってみなければ感じられないことが無数にあります。日本の様々な土地も、私達が「行った」「知った」と思う場所でも細かに観察すると新しい発見があるものです。そんな私達の未知を知り、旅の始まりを告げるようなデザインができたらよいなと思っています。

若田勇輔の写真

若田勇輔Yusuke Wakata

広告会社で企業のブランディング業務に携わりながら、個人では「未来のための“問い”をつくる」ことをテーマとしながらグラフィック・プロダクト・空間デザイン・アートの領域を超えてさまざまなプロジェクトをおこなう。
TOKYO MIDTOWN AWARD デザインコンペ 2020 グランプリ受賞。