もしも展|TOKYO MIDTOWN×ARS ELECTRONICA|東京ミッドタウン

EVENT REPORT

もしも展

#01 もしも展

2017.8.18 (FRI) - 8.20 (SUN)

時間 11:00~18:00
場所 プラザB1
主催 東京ミッドタウン
協力 アルスエレクトロニカ
参加クリエイター David OReilly、
デイリーポータルZ/テクノ手芸、
クワクボリョウタ、
Ars Electronica Futurelab

もしも展 - 視点を変えてみる世界 - レポート

東京ミッドタウンでは、世界的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」との協働プロジェクトとして、「未来の学校 powered by アルスエレクトロニカ」を開催しています。
アートやデザインを通じて、学校では教えてくれない未来のことを考える新しい場所、それが「未来の学校」です。
今回レポートするのは「もしも展-視点を変えてみる世界-」。
この展示では、いろんな生き物の視点から世界を眺められる「Everything」や、装着すると顔が大きくなる「Bigface」、そして腰の動きに合わせて揺れるしっぽ「シリフリン」など、視点の変換を直感的に体験できる作品が勢ぞろいしました。

Tokyo Midtown is holding “SCHOOL OF THE FUTURE powered by Ars Electronica" as a collaborative project with the global creative organization Ars Electronica. A new place to think about a future that is not taught in school, through design and art. That is what “SCHOOL OF THE FUTURE” is.
In this report, we are going to tell you about the “What If Exhibition - The World Seen from a Different Perspective -.” This exhibition presents a collection of artworks through which you can intuitively experience changes of perspective. The exhibits include “Everything,” through which you can gaze at the world from the perspectives of various living things, “Bigface,” which makes your face bigger when you wear it, and “SiliFulin,” a tail that swishes along with the movement of your waist.

ほんの数年前まで「最先端」で「特別」だったテクノロジーが、あっという間に「当たり前」になり、私たちの生活になくてはならないものになっていきます。
自分たちがもっと歳を重ねたときの、そして、自分たちの子どもが大人になったときの未来はいったいどんな風になっているでしょうか。

もしも展 - 視点を変えてみる世界 - レポート

「最先端」が、「当たり前」になるとき

「アルスエレクトロニカ」はオーストリアのリンツという街でもう40年近くにわたり、メディアアートとサイエンスと社会を同時に前進させながら、より良い未来について考えています。「メディアアート」や「サイエンス」などというと難しそうですが、そこに共通しているのは「最先端」の技術が、「当たり前」になっていくなかで、どのようにそうした技術と向き合っていけばよいかという問いかけです。
この問いかけは、現代社会を生きるうえで、そして子供たちや私たちが、ともに力を合わせて未来を創造するうえで、不可欠なものだと思います。

東京ミッドタウンとアルスエレクトロニカが協働し、参加者といっしょになってこれからの社会について考えるプロジェクト「未来の学校」。
子どもたちがアートやデザインを通じて、「学校では教えてくれない未来」に触れ、考え、深めていくことができるプラットフォームをつくる試みをのぞいてみましょう。

「最先端」が、「当たり前」になるとき

視点を変えることはむずかしい?

「もしも展ー視点を変えてみる世界ー」を通して伝えたいのは、「視点を変えることで世の中の見え方が変わる」ということです。とはいえ、「視点を変えてみる」ことは、簡単にできそうで意外と難しい。なぜなら、私たちは毎日の生活と習慣に自分の思考や体を「最適化」させているからです。「もしも〜だったら」と思うことそれ自体に、実はとてもエネルギーが必要です。

展示された体験型作品のひとつに、David OReillyが開発したゲーム「Everything」があります。
OReillyは3Dアニメーション監督として世界的に有名ですが、最新作「Everything」はなんとアカデミー賞短編アニメーション映画部門に、ゲームとして初めてノミネートされています。
一体「Everything」とはどんなゲームなのでしょうか。子供たちは「Everything」をプレイすることで、どのような体験をしたのでしょうか。

視点を変えることはむずかしい?

視点を変えることはむずかしい?

いろんな視点から世界を見てみると?「Everything」

「Everything」にはいわゆるストーリーがありません。プレーヤーは鳥やクマやテントウムシ、果ては細胞から銀河まで、様々な「視点」で世界を動き回ります。簡単に、直感的に、視点を切り替えることができるので、子供たちは極小から極大まで、あるいは群れの一部として世界を眼差すことができます。いつも観察している虫の視点になってみる、見上げるしかできない星の視点になってみる。ゲームを遊んでいくなかで、プレーヤーは「自分以外」の存在の中に「自分」を発見し、自分の中に自分ではないものを取り込んでいくことになります。

いろんな視点から世界を見てみると?「Everything」

いつもと違う自分に変身しよう!「BigFace」「シリフリン」

装着すると顔が大きくなる箱「BigFace」も見てみましょう。これは、箱をかぶると、その人の顔が文字通り「ビッグフェイス」になる装置です。まるでアニメやゲームのキャラクターのように変身します。いつも見慣れてるはずの家族の顔も、「BigFace」をつければ様変わり。顔のサイズが変わるだけでこんなにも相手の印象が変わってしまうんですね。

「シリフリン」はメディアアーティスト・クワクボリョウタの作品で、その名の通り、お尻にクネクネ動く尻尾をつけて遊べるアイテムです。私たちの遠い先祖は、サルと同じようにお尻に尻尾をつけていましたが、進化の途中でそれを失ってしまいました。腰の動きに合わせて揺れる「シリフリン」をつけることで、いつもと違う動きをどんどん試したくなっていきます。それはもしかすると、ずっと昔の人間がしていた動きかもしれません。クワクボリョウタは「ニコダマ」という2つの目を装着できる作品も展示しました。身の回りにあるものに「ニコダマ」をつけると、瞬きをして、まるでその物体が生きているかのように感じられます。

ワークショップでは、アルスエレクトロニカとエレキットが共同開発したインタラクティブお絵かきボード「SWITCH」も大人気でした。人の動きに反応して、参加者が描いた絵がくるっと入れ替わります。

いつもと違う自分に変身しよう!「BigFace」「シリフリン」

いつもと違う自分に変身しよう!「BigFace」「シリフリン」

「もしも」をいつも視点を複数もつこと

「もしも展」では、視点を変えてみることを、メディアアートを通して体験することができました。期間中には、800組・2000人以上が参加し、ワークショップやゲームを楽しみながら、未来について考える機会となりました。アートを通して、ビッグフェイスや尻尾付き人間に「変身」することで、子供たちは、いつもと違う自分に遭遇することになったようです。「自分」と「自分以外の人やもの」が違っているように、「今の自分」と「未来の自分」もきっと違っているはずです。「もしも」をいつも心に抱き、複数の視点をもつことで、いつでも「未来の自分」と対話することができるかもしれません。

「もしも」をいつも視点を複数もつこと

EVENT MOVIE

イベントの様子を動画でご覧いただけます。

動画を再生する