TOKYO MIDTOWN AGED 10 YEARS

村松 亮太郎

NAKED Inc.代表

TOKYO MIDTOWN 10周年特別インタビューキーパーソンが語る 過去・現在・未来

これからの10年で、さらに東京のアイコンとして人々の物語を紡いでほしい。

村松 亮太郎 NAKED Inc.代表
村松亮太郎

10代の頃から映像の世界で活躍してきた村松亮太郎さん。現在は、クリエイティブカンパニー「NAKED Inc.」の代表を務め、メディアやジャンルを問わず、さまざまなクリエイティブ活動を続けている。特に、東京駅の駅舎や東京タワーから見える夜景など、人々が普段あたりまえのように見ている風景に立体映像を投影し、幻想的な世界を作り出すプロジェクションマッピングは、毎回大きな話題に。
「日常の風景の中に非日常的な状況を作り出すプロジェクションマッピングは、映像そのものの物語性に加え、場所が持つ意味合いが、見る人の意識に大きく影響を与えています。その場所がどのような歴史や文化を持ち、人々とどうつながっているのか。そうした要素と演出がうまく噛み合ったとき、本来は光の幻影でありながら、あたかも実在するかのように人々の心をとらえ、記憶に残る作品になるのだと思います」

FLOWERS by NAKED
春の訪れを前に毎年開催される「FLOWERS by NAKED」。“日本で一番早いお花見を、日本橋で”をテーマに、桜や春をモチーフとしたデジタルアートを展開する。

今回の10周年記念イベント『江戸富士』では、〝東京ミッドタウン=東京の真ん中に富士山が登場する〟ということ自体が重要だという。
「富士山は、日本人なら誰もが見た瞬間に『おぉ!』と目を奪われる、まさに日本のアイコンです。でも、感動する理由を聞いてみると、きっと人それぞれ違っているんですね。注目するポイントは、その人の記憶やアイデンティティによって違ってくるんだと思います。〝一番大きい〟とか〝ど真ん中〟というのは、誰もがそれだけで、自らの記憶の中から何かを引っぱり出せるキーワード。見る人それぞれがどんな物語を感じてくれるのか、とても楽しみです」

TOKYO HIKARI VISION
東京駅駅舎の復元を記念して開催された「TOKYO HIKARI VISION」は、およそ23万人を動員。©東京ミチテラス2012
SNOW AQUARIUM by NAKED
イルカショーと映像を融合したアクアパーク品川の「SNOW AQUARIUM by NAKED」。

誕生から10年を迎える東京ミッドタウンについて聞いてみると、村松さんはこう答えてくれた。
「思いを込められるものこそがアイコン、そして人々はアイコンに足を運ぶもの。たとえば東京タワーがいまだに東京のアイコンであるのは、そこに込められた物語の数とその濃度が他の比ではないからだと思います。東京の真ん中で、これだけの大きな自然と共存しているこの街は、東京のアイコンになりうる大きな可能性を秘めています。これからの10年、さらに人々がここに足を運び、物語を紡いでいくことで、東京でいちばん大きなアイコンになってほしいですね」

PROFILE

村松 亮太郎
NAKED Inc. 代表

1971年大阪府生まれ。1997年NAKED Inc.を設立。広告映像やミュージックビデオを多数手がける。2011年より3Dプロジェクションマッピングを展開。代表作に「TOKYO HIKARI VISION」、「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA」など。

Photo: Jan Buus
Interview: Hisashi Ikai

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