テーマ | 「都市」 |
---|---|
審査員 | 児島 やよい、清水 敏男、土屋 公雄、中山 ダイスケ、八谷 和彦 |
賞 |
グランプリ(賞金100万円)───1点 準グランプリ(賞金50万円)───1点 優秀賞(賞金30万円)───1点 東京ミッドタウン特別賞(賞金5万円)───1点※ ※審査は東京ミッドタウンマネジメント(株)が行いました。 |
応募期間 | 2011年6月1日(水)~6月21日(火) |
グランプリ(賞金100万円)
【受賞者】
山本 聖子 美術家 29歳
大阪府出身、在住
【受賞作】
frames of emptiness
準グランプリ(賞金50万円)
東京ミッドタウン特別賞(賞金5万円)
【受賞者】
木村 恒介 アーティスト 29歳
栃木県出身、東京都在住
【受賞作】
みえない景色
この作品は置かれる環境によって表情が変化します。決してアクリルミラーが歪むことが重要なのではなく、そこに写る景色が重要なのだと私は考えています。それは、場所の持つイメージがこの作品の意味を大きく変えるからです。ここでは、無機質な都市の景色を有機的に動くミラーの中に取り込み、改めて都市という景色を振り返る空間が創出します。作品の前に立ち、歪み続ける景色の中で何かを感じてもらえたらと思います。
優秀賞(賞金30万円)
【受賞者】
米元 優曜 ガラス造形作家
24歳 山口県出身、富山県在住
【受賞作】
REC・NOW
都市のシンボルである高層ビルは、その全身に、周囲の景色をリアルタイムに映し続けている、巨大な映像メディアとしても機能しているのではないでしょうか。私は、東京ミッドタウンを訪れる多種多様な人々の姿を高さ2mものガラスオブジェに映し出すことで、「都市」=「今」=「自己」であるということを伝えたいと思います。
入選
東京ミッドタウン・オーディエンス賞
【受賞者】
栗 真由美 アーティスト 38歳
愛知県出身、東京都在住
【受賞作】
builds crowd
小さな明かりを仕込ませた無数の建物。それは、一つ一つが生活の息づきの象徴です。そしてそれらは集合体となり、光溢れる都市のように大きな輝きを放つでしょう。
アートコンペは今年から展示場所、テーマを一新し募集を行い、総計309名(組)からの応募がありました(応募条件は39歳以下、かつ1名(組)1作品案まで)。前回までのガラスケースという制約がなくなった結果、立体作品の応募が数を増やし、例年にも増して、応募作品のレベルが高かったのが今回の大きな特記点です。「コンセプト」「場所性」「芸術性」「現実性」「独創性」を審査基準に一次審査では10名選出され、二次審査では模型を利用したプレゼンテーションをそれぞれの作家が行い、4作品の入選者を選出しました。レベルが高かったこともあり、予定では3作品選出のところを1点増やし、また、新たに「東京ミッドタウン特別賞」を設けることとなりました。2次審査通過者4名には制作補助金100万円が支給され、2011年10月13日(木)より公開制作が実施され、10月24日(月)の最終審査にて、各賞が決定しました。今回は最終審査にて、1名が入選という結果になりましたが、最終4組まで残ること自体が非常に難しい、難関であったと、審査員、主催者ともに感じております。今回残った4作品については、それぞれに大きな拍手をおくります。また、今回ご応募いただいた皆さまには、チャレンジをしてくださったことに、感謝申しあげます。
震災以降、私たちを取り巻く社会や価値観は大きく変化してしまった。
生活の根源を問わなければならない状況になったことは誰ひとりとして例外ではない。私は作品を作る中で多くの人が間取り図に、安定や定住、画一化などのイメージを持っていることを知った。しかし今、それらは過去のものとなり、絶対的なもので無くなったのではないだろうか。
単位としての間取り図、集合体としての間取り図は今、大きく揺さぶられている。