六本木カラー渓谷 六本木カラー渓谷

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六本木カラー渓谷

「カラーとコンセプト」を特徴に、ミラノサローネをはじめ国内外のエキシビションの空間構成、グラフィックやプロダクトのデザイン&ディレクションを行うクリエイティブユニットSPREAD が手がける、ダイナミックなインスタレーションです。
「色景に浸(ひた)る」をコンセプトに約80mにわたり創り出されたのは、メッシュ生地を使った、見たことのない色鮮やかな世界。
エネルギッシュな色彩の渓谷で、景色とデザインの融合をお楽しみください。

10/18 Fri – 11/4 Mon
11:00〜21:00
ミッドタウン・ガーデン
※  
荒天中止
料金
無料
主催
東京ミッドタウン

クリエイター

  • SPREAD
    SPREAD
    スプレッド

    山田春奈と小林弘和によるクリエイティブ・ユニット。環境・生物・物・時間・歴史・色・文字、あらゆる記憶を取り入れプロジェクトに深く関わりながら「カラーとコンセプト」を主にデザイン&ディレクション。社会提案をこめて表現する。今春のミラノデザインウィークでも話題に。

Creator’s Message

Creator’s Message
全長約1kmのカラフルなメッシュ素材のファブリックを使用した、80mにわたる色彩の渓谷がミッドタウン・ガーデンに現れます。
夜はライトアップで表情が変化
夜はライトアップで表情が変化
大きな色にひたるような体験を。
SPREADのお二人に「六本木カラー渓谷」誕生の舞台裏、創作の過程をうかがいました。
SPREADの「色」のルーツ
色は感覚です。色には自由さがあります。ただし、どこまでも自由ではなく、それぞれの人の記憶と結びついて呼び水のようになり、頭を開放してくれる。それが色です。

「色」に魅せられるようになった始まりは、20代の頃に見た南アフリカのサファリの光景です。何千年前と変わらない色、そのコントラストは強烈でした。そんな共通の記憶が二人の根底にずっと静かに流れていて、この数年でそのコントラストの鮮烈な印象が浮き上がってきていることを感じます。あの光景はSPREADの「色」や「コントラスト」のルーツのひとつです。
まずは二人で現場に足を運ぶ
わたしたちが作品をつくる際には、まず二人で現場に足を運びます。いかに現場に触れるか。回数を重ねるときもあれば、1回で深く感じるときもあります。例えば、海外の仕事の際でも現場に行く時間を大切にします。予定された下見の時間はもちろん、それに加えて1〜2日多く旅程を取っておきます。その予備日で出会ったものが、創作の大きな刺激やヒントになることがあります。空白の時間を用意しておくことは、案外大切なことかもしれません。

会場となるミッドタウン・ガーデンは、じつは普段から何度も行き来していた場所。わたしたちにとって、いい意味でここは「通り道」で、何かがある場所ではなく、気持ちよく通過する場でした。
アイデアが生まれるときというのは、シャワーを浴びているときであったり、ただぼんやりと歩いている道の途中だったりします。そういう意味で、このミッドタウン・ガーデンは、何のストレスもなくただ歩ける場所。それは頭が開放される場所、感覚が「開かれる場所」です。
ロンドン滞在を機に計画を再考
「六本木カラー渓谷」は、当初のアイデアでは渓谷をそのまま持ってくるかのように、石や木をゴロゴロ置こうと考えていました。自然物をカラフルにして置くシュールさで表現しようとしていました。ただ、何かが引っかかっていたんです。

そんな中、今年4月、ロンドンに滞在した際、ピカデリーサーカスという中心地で、サスティナブルでない社会へNO!を訴えるデモに出くわしたのです。ヨーロッパの環境への意識の高さは、日本の比ではありません。ものをつくっていく人間として、その問題を突き詰めると「ものをつくらない」という極論に達してしまうのですが、それでも「ものをつくっていく」自分たちは、この問題をスルーしてはいけないと感じました。

ミッドタウン・ガーデンにある植物や景色を殺したくない。そう感じ、石や木を持ち込むのではなく、より抽象的に表現したい。そこに元々あるものや記憶が透けて感じられるような表現をしたいと考え始めたのです。その結果生まれたのが、今回のメッシュを使った渓谷というインスタレーションでした。

この道にはたくさんの人が行き交い、多くの記憶が重なっています。その記憶を上塗りせず残しながら表現するために、透けて幾重にも重なるメッシュは最適でした。メッシュには色っぽさや豊かな表情があります。また、メッシュは遠くから見れば一枚の布ですが、スケールを変えて近づくと、小さな四角が並ぶ一粒一粒の集まりです。これが、わたしたちが感じているコントラストの美しさをも表現してくれています。

選んだ色は、ミッドタウン・ガーデンの日常にある色たち。行き交う人の動脈と静脈、足元に小さく咲く花々、そこに集う小さな虫。それらの色を引き出し、透かし、重ねたのが「六本木カラー渓谷」です。わたしたちの表現は日常と地続きです。いつもの道を歩きながら、大きな色に浸(ひた)り、何かの記憶がくすぐられ、感覚が開かれる。そんな体験を楽しんでください。
夜はライトアップで表情が変化
夜はライトアップで表情が変化

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