2024/11/16(土)〜12/1(日)第5期成果展『この野生のミューテーション』
ソノアイダ♯TOKYO MIDTOWN AWARDでは、11月16日から12月1日まで第5期参加アーティストの山上渡氏、角文平氏による成果展を開催します。
- 開催期間
- 2024/11/16(土)〜12/1(日)
- 時間
- 12:00~19:00
- 休館日
- 月・火・祝日
- 参加アーティスト
- 山上渡、角文平
- キュレーター
- 丹原健翔
- クロージングトーク
- 11月29日(金)18:30〜20:30
<登壇者>山上渡、角文平、藤元明
<ゲスト>中野仁詞(キュレーター/公益財団法人神奈川芸術文化財団)
ペインターの山上渡氏と立体作家の角文平氏はそれぞれの方法で会場がある日本橋の場所性と向き合ってきました。夜遅い日本橋中央通りは人の気配がなく、そこに毎日滞在する、ということは時に自身の他者性を露見させ、まるで自分は侵略者なのではないかと、どこか居場所ではないところに居候しているような気持ちにさせます。古来からの人類の発展の営みには、開拓の歴史が常にあり、狩猟・採集の村時代から、縄張り意識のようなものが人を動かしてきました。こういった話はまた、フィクションやひいては陰謀などの文脈でもまた現代の人に訴えかけます。二人の作家の間には、時代という共通言語があり、日常の気づきや発見を作品に展開する角氏と、特定の世界観に基づいた連想ゲームのように様々なイメージを同画面上に融合する山上氏が、この場所性を考える中で似たような世界観にアプローチしたことは大変興味深く、それは現代においての都市へのまなざしとしてドキッとさせる示唆性があると思います。
キュレーター・丹原健翔

山上渡(やまかみ・わたる)
Tokyo Midtown Award 2013 アートコンペ準グランプリ受賞者・オーディエンス賞受賞
コメント
ソノアイダでの滞在制作を通して、これまでに全くなかった新しい作品を制作しています。
場所に介入し現地の風景や素材からインスピレーションを受けつつ、ここに存在するモノやコトから新たな物語を形成しようと試みています。これは私にとっての場所に対する野生的なアプローチであり、その土地に対する介入と精神的な関係性を作りだす儀礼的なものです。今後も引き続き、より深い表現を追求していく予定です。
プロフィール
1981年高知生まれ。「増殖と変容」「境界の接続」「接続点の探求」をテーマに、この問いに満ちた世界との関係性を作品にしている。2009年第12回岡本太郎現代芸術賞特別賞、2013年東京ミッドタウンアワード準グランプリ、オーディエンス賞受賞。2019年には文化庁新進芸術家海外研修員としてインドネシア、ジョグジャカルタに滞在。
<山上氏制作風景写真>
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▲日課にしているペインティング。1つの絵に2つの世界を描く -
▲来場者との対話からインスピレーションを受ける -
▲3Dプリンタが搭載された生成する母系をセッティング

角 文平(かど・ぶんぺい)
Tokyo Midtown Award 2012 アートコンペ入選者
コメント
江戸時代から五街道の玄関口として発展を遂げ、古い痕跡と新しいものが混在する日本橋をイメージした作品を玄関マットを素材に新作を構想しています。新作を起点に変容する都会の風景や人々の住居をインスタレーション作品として展開する予定です。まずは"日本橋玄関マット"はデザインをして工場で製作中。現在は会場の入口吹抜け空間をメインにインスタレーション作品を制作中です。
プロフィール
1978年福井生まれ。現在は東京を中心にアジアでも活動をする日本人のアーティスト。角の作品の本質は日常の再発見である。角はいつも生活の中に在るありふれたものをパズルのように組み合わせることで、本来の機能や内容をずらし、新たな意味を生じさせようとする。角が作り上げる作品は 時折、現代社会においての闇ともとれる重めのテーマを取り扱うが、そのとらえ方は分析的で常に明るくユニークである。その姿は一見すると玩具のように見えるポップさや、老若男女が理解しうる日常的な姿でうまく表現されている。
<角氏制作風景写真>
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▲白い小屋と壁面にクライミングボード型の作品を取り付けていく -
▲吹き抜け空間に人工衛星の家"Space House"を飛ばす -
▲新作のフロアマットの作品イメージ。"Crop Circle" 2014年制作
※画像はイメージです。掲載情報は予告なく変更になる場合がございます。
ソノアイダ♯TOKYO MIDTOWN AWARD
所在地:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 日本橋室町162ビル1F
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