アートコンペ

アートコンペ

審査員

川上 典李子Noriko KAWAKAMI

  • 川上 典李子/Noriko KAWAKAMI
  • ジャーナリスト/
    21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター

    昨年初めて審査に参加し、瑞々しくも力強い作品を前にアートの可能性を改めて実感し、私自身がわくわくさせられることの連続でした。パブリックスペースでの展示となることからの条件も横たわり、書類選考に始まり3度にわたる審査員の討議がなされる厳しいコンペではありますが、それゆえに果敢な提案を、今回も期待しています。応募者自らテーマを設定できるのも本コンペの醍醐味です。日ごろの探究のうえで、東京ミッドタウンを訪れる幅広く多くの人々に何を伝えたいか、伝えられるのか、皆さんのこれまでの活動をさらに前に進めるような意欲的な作品を楽しみにしています。

略歴

「AXIS」誌編集部を経て1994年〜1996年ドムスアカデミー リサーチセンターの日伊プロジェクトにエディトリアルディレクターとして参加。著書に『リアライジング・デザイン』(TOTO出版)、共著に『ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP)など。展覧会キュレーションに「WA——現代日本のデザインと調和の精神」展(2008年〜2011年、6か国開催)、「Japanese Design Today 100」展(2014年〜巡回中)(国際交流基金主催)。「第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016」日本公式展示キュレトリアル・アドバイザー。2007年より21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター。長岡造形大学および桑沢デザイン研究所非常勤講師。

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児島 やよいYayoi KOJIMA

  • 児島 やよい/Yayoi KOJIMA
  • キュレーター/十和田市現代美術館副館長/明治学院大学非常勤講師

    「東京ミッドタウン」に、何を投げかけるか。さまざまなものを内包する場と空間に、どんな作品を展示するか、今回はテーマを自分で設定するところから、提案してもらいます。空間の制約、予算、不利な条件と、いろいろクリアしていくのは難しいけれど、アーティストにとって必ずプラスになる経験ができるはず。行き交う人たちと、どんな対話ができるか。「ここにこの作品があること」で、どんな変化をもたらすことができるのか。じっくり考えて、ぜひチャレンジしてください。

略歴

東京在住。慶應義塾大学文学部卒業。1987年よりナンジョウアンドアソシエイツに勤務、国内外での展覧会のほか新宿アイランドのパブリックアートなどを担当。2000年よりフリーランスとなり、横浜トリエンナーレ2001事務局コーディネーターを務める。その後、メゾンエルメスでの「手のすき間 須田悦弘・中村哲也」(02年)「杉本博司 歴史の歴史」(03年)のキュレーションや、「草間彌生 クサマトリックス」(04年、森美術館)「高橋コレクション—マインドフルネス!」「ネオテニー・ジャパン―高橋コレクション」(08年、鹿児島県霧島アートの森、上野の森美術館ほか)「高橋コレクション展 ミラーニューロン」(15年、東京オペラシティアートギャラリー)等の展覧会企画を手がける。2016年4月より十和田市現代美術館副館長を務める。新聞や雑誌にアート関連の寄稿多数。近著に共著『わたしを変える"アートとファッション" —クリエイティブの課外授業』(2013年、PARCO出版)がある。

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清水 敏男Toshio SHIMIZU

  • 清水 敏男/Toshio SHIMIZU
  • 東京ミッドタウン・アートワークディレクター/学習院女子大学教授

    Tokyo Midtown Award アートコンペは今年で10回目を迎えますます面白くなってきました。パブリックスペースに置く作品のアイディアを競うコンペは世界でも類を見ないものです。机上の空論でない実現可能で、ただし前代未聞のアイディアを求めます。それには自分の良いところをよく知ることが重要です。そしてコンセプトをしっかりと見据えること。東京ミッドタウンを通りかかった人が思わず足を止めるような美しくかつ斬新なアート。難しい条件ですが突き抜けたアートを是非提案してください。

略歴

1953年東京生まれ。ルーヴル美術館大学(パリ)修士課程修了。東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代美術センター美術監督を経て、現在インディペンデントキュレーターとして『マシュー・バーニー「クレマスター」フィルム・サイクル』(2002)、『二つの山-畠山直哉 バルタザール・ブルクハルト』展(2006)、『オノ・ヨーコ BELL OF PEACE 平和の鐘』(2009-2010)、『上海万博日本産業館』(2010)、『THE MIRROR』(2014)などの展覧会やアートイベントを手がける。近年は「東京ミッドタウンアートワーク」「パークシティ大崎」をはじめとするパブリックアートのプロデュースや多摩川アートラインプロジェクト、THEMIRRORなど街とアートをつなぐプロジェクトを数多く手がける。

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鈴木 康広Yasuhiro SUZUKI

  • 鈴木 康広/Yasuhiro SUZUKI
  • アーティスト/武蔵野美術大学准教授/
    東京大学先端科学技術研究センター客員研究員

    「ずっとここにあるけれど、今この瞬間のためにつくられたのではないか」「作者は見ず知らずの私のためにつくってくれたのではないか」作品に出会った人がそう信じてしまう理由こそが人間存在の根幹に関わる一つのテーマであり、観客にとっては掛けがいのない瞬間となる。作品は個との邂逅によって最高のものへと昇華すると思う。特に今回のようにパブリックスペースに設置されるアートはその可能性が最大限に発揮される現場だ。物理的に定着されたはずの作品が、社会や環境の思わぬ変化によってその姿を変えて見せ、人の心を動かす。科学とテクノロジーの進展によって、未来が限りなく予測可能になったとしても、その果てにはアートにしかできないことが残ると思う。

略歴

1979年静岡県生まれ。2001年東京造形大学デザイン学科卒。
日常の見慣れた事象を独自の「見立て」によって捉え直す作品を制作。
公共空間でのコミッションワーク、大学の研究機関や企業とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。 瀬戸内国際芸術祭2010では全長11メートルの《ファスナーの船》を出展。
2014年水戸芸術館 鈴木康広展「近所の地球」、金沢21世紀美術館 鈴木康広「見立て」の実験室を開催。2016年「ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016」に日本代表として出展。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科准教授、東京大学先端科学技術研究センター中邑研究室客員研究員。 2014毎日デザイン賞受賞。作品集『まばたきとはばたき』『近所の地球』(青幻舎)、絵本『ぼくのにゃんた』(ブロンズ新社)がある。

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土屋 公雄Kimio TSUCHIYA

  • 土屋 公雄/Kimio TSUCHIYA
  • 彫刻家/愛知県立芸術大学教授/武蔵野美術大学客員教授

    Tokyo Midtown Awardは他に類を見ないほど個性的なアートコンペである。商業施設が並ぶ公共空間にアートという究極の私的表現を持ち込むことは、想像以上のノイズと向き合うことになるのだが、逆にその日常のノイズを味方につけ、さらに独自なアプローチやコンセプトでこの場と交差することは、これまでにない新たな表現創出の可能性にもなるであろう。数年前にテーマの枠をはずしたことで、表現のメディアは他のコンペにないほど広がりを持つこととなった。この大都市東京のど真ん中で開催されるアートコンペにおいて、過去から現在そして未来をも予感させる創造的冒険が始まることを期待している。

略歴

1955年福井県生まれ。77年日本大学芸術学部建築デザイン科卒業後、渡英。89年チェルシー美術大学大学院彫刻科修士課程修了。第3回朝倉文夫賞や第14回現代日本彫刻展大賞、五島記念文化賞美術新人賞、オナラリー賞受賞(ロンドン)など数多くの賞を受賞。04年には作品「記憶の領域」が文化庁買い上げとなる。千葉県の森のなかのアトリエを拠点に活躍しており、記憶をテーマにした作品を制作するアーティストである。海外でも高い評価をえており、世界各地に招待され、その土地の記憶を刻む作品を制作している。現在、武蔵野美術大学建築学科 客員教授、愛知県立芸術大学教授。

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中山 ダイスケDaisuke NAKAYAMA

  • 中山 ダイスケ/Daisuke NAKAYAMA
  • アーティスト/アートディレクター
    東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科教授

    Tokyo Midtown Award アートコンペは大変珍しいコンペです。専門家が集まって詳しく審査したり、何度も作家にプレゼンしていただくにも関わらず、観客は自分の用事でミッドタウンを歩く、アートに期待していない人々です。日頃のみなさんの展覧会に訪れるアート好きの観客とは違います。作品への期待も、審査のポイントもそこに集約されています。だからといって、普段と違う事をする必要はありません。いつもより少しだけ客観的に、自身の作品と観客の関係を考えて欲しいのです。きっと何か、新しいきっかけとなるはずです。

略歴

1968年香川県生まれ、東京在住。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科中退。97年より6年間ロックフェラー財団などからの奨学金を得てNYに滞在、98年台北、2000年光州、リヨンビエンナーレなどの国際展に選出される。98年第一回岡本太郎記念現代芸術大賞準大賞授賞。作品は、「人と人とのコミュニケーション」という一貫したテーマによるインスタレーション、オブジェ、絵画、写真、ビデオなど。94年に同世代のアーティストたちと組織した共同アトリエ「スタジオ食堂」のプロデュースに携わり、アーティスト主導によるアートシーンの創造のきっかけを創る。舞台美術や店舗空間、デザインや企画で参画したプロジェクトも多く、常にアートとデザインを行き来している。07 年より東北芸術工科大学教授に就任、新しいデザイン教育のメソッド作りと地方都市のデザイン復興活動を行っている。(株)ダイコン代表、(株)オレンジ・アンド・パートナーズクリエイティブディレクター。

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