デザインコンペ

審査員

石上純也 Junya Ishigami

  • 石上純也/Junya Ishigami
  • 建築家

    人間としてのぼくを考えるときに、そのぼくは個人としての自分を考えるべきなのか、それとも、ある価値観を形成する集団の一部としての自分を捉えるべきなのか、人類全体を見渡すべきなのか、それとももっとひろい自然環境の要素のひとつとしてながめるべきなのか、その答えは単純ではありません。
    人間の存在意義を考えれば考えるほど、人間そのものがその中心から外れ、ぼくたちをとりまく無数な要素の多様な関係性をより広く、より深く考察していく必要性を感じます。人間について考えるということは、ひとつの固定された解答を探し求めることの不可能性をポジティブなかたちで言い当てることなのかもしれません。

略歴

1974年、神奈川県出身。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了、妹島和世建築設計事務所を経て2004年、石上純也 建築設計事務所を設立。主な作品に「神奈川工科大学KAIT工房」など。2008年ヴェネチア・ビエンナーレ第11回国際建築展・日本館代表、2010年豊田市美術館で個展『建築のあたらしい大きさ』展などを開催。日本建築学会賞、2010年ヴェネチア・ビエンナー レ第12回国際建築展金獅子賞(企画展示部門)、毎日デザイン賞など多数受賞。

伊藤直樹 Naoki Ito

  • 伊藤直樹/Naoki Ito
  • クリエイティブディレクター

    いま、 AIも「人間らしく」が求められています。ロボットも、仮想通貨もそうです。今回のテーマである「HUMAN」は、この「人間らしく」という形容を、何らかの見立てで表現することだと思います。では、そもそも人間とは何なのか。他の動物と人間との差を生み出しているものはいったい何なのか。そういった根本的な問いに勇敢に立ち向かい、独特の視座を提供している素晴らしい作品に出会えることを大いに期待したいと思います。

略歴

71年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。NIKEのブランディングなどを手がけるワイデンアンドケネディ東京を経て、2011年、未来体験を社会にインストールするクリエイター集団「PARTY」を設立。サービス&プロダクト、エンターテイメント、ブランディングを軸に活動をおこなう。現在、クリエイティブディレクター兼CEOを務める。また、京都造形芸術大学情報デザイン学科教授、事業構想大学院大学客員教授。成田空港第3ターミナルの空間デザインでは、グッドデザイン賞の金賞を受賞。東京ミッドタウンDesign Touch 2017インスタレーション「でじべじ –Digital Vegetables– by PARTY」の総合演出なども手がける。その他、メディア芸術祭優秀賞、NYワンショー、イギリスD&AD、カンヌ国際クリエイティブ祭、東京コピーライターズクラブなど、受賞歴は250を越える。「クリエイティビティの拡張、領域横断」をテーマに、表現のみならず、新規事業などのビジネスクリエイティブもおこなう。PARTYでは、クリエイターのコレクティブオフィス「石(イシー)」グループとして、東京にTOKO、鎌倉にSANCIなどを展開したり、スマイルズ遠山正道氏とアートの民主化を目指すThe Chain Museumを共同事業化、さらにフィンテックサービスVALUを共同開発している。展覧会に「OMOTE 3D SHASHIN KAN」(2012)、「PARTY そこにいない。展」(2013)など。著作に「伝わるのルール」などがある。作品集に「PARTY」(ggg Books)。

関連サイト

えぐちりか Rika Eguchi

  • えぐちりか/RIKA EGUCHI
  • アーティスト/アートディレクター

    テクノロジーが日々アップデートされていく中、「HUMAN」は例えコンペに応募しなくても、デザイナーなら考えるべきいいテーマだと思います。
    仕事、働き方、生き方。変動の時代を生きる私たちは、先が見えない未来に漠然とした不安を感じることも多いかもしれません。でもどんな局面も、チャンスに変えられるのがクリエーティブの面白いところ。AIにはできない人間の存在価値って何だろう。ぜひ心をワクワクさせて考えてみてください。あなたがいるから生まれた、血の通ったアイデアに出会えること、楽しみにしています。

略歴

北海道帯広生まれ。多摩美術大学大学院工芸科ガラス専攻卒業。電通にてアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとして国内外で作品を発表。著書絵本「パンのおうさまシリーズ」が小学館より発売。 広告、アート、プロダクトなど様々な分野で活動中。主な仕事に、「PEACH JOHN」CM・グラフィック、ベネッセこどもチャレンジbaby教材デザイン、ソフトバンク「PANTONE6」CM・グラフィック、TBS「TBS6チェン!」キャンペーン、PARCOやLaforet原宿などのファッション広告、日本とNYで開催したNTTdocomoドコモダケアート展「HOW TO COOK DOCOMODAKE?」トータルディレクション、「優香グラビア&ボディー」装丁、CHARA、木村カエラ等のアートワークなど。イギリスD&AD金賞、スパイクスアジア金賞銀賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、インターナショナルアンディーアワード銀賞、JAGDA賞、JAGDA新人賞、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、街の本屋が選んだ絵本大賞3位、LIBRO絵本大賞4位、他受賞多数。青山学院大学総合文化政策学部えぐちりかラボ非常勤教員

関連サイト

川村元気 Genki Kawamura

  • 川村元気/Genki Kawamura
  • 映画プロデューサー/小説家

    常日頃、物語を通じて人間を描きたいと思って、映画や小説を創作しています。おなじくデザインも人間そのものを描くものだと思っています。いまわたしたち人間は何を求めているのか、何にストレスを感じ、何を美しいと思うのか。そんな人間の潜在意識をすくい取るようなデザインと出会えるのを楽しみにしています。

略歴

1979年横浜生まれ。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。140万部突破のベストセラーとなり、米国、フランス、ドイツ、中国、韓国、台湾などで出版される。14年、絵本『ムーム』を発表。Robert Kondo&Dice Tsutsumi監督によりアニメ映画化され、全世界32の映画祭にて受賞。同年、小説2作目『億男』を発表。56万部を超えるベストセラーとなり、今年10月、佐藤健、高橋一生出演での映画が公開予定。16年、小説3作目『四月になれば彼女は』を発表する。18年、カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に初監督映画『どちらを選んだのかは分からないが、どちらかを選んだことははっきりしている』(佐藤雅彦らと共同監督)が選出される。

中村勇吾 Yugo Nakamura

  • 中村勇吾/Yugo Nakamura
  • インターフェースデザイナー

    以前、仕事の打ち合わせでミッドタウンに週一のペースで通っていたこともあり、ここ数年間、ミッドタウンアワードの受賞作が展示されている様子を、通りすがりによく拝見していました。どの受賞作もレベルが高く、思わず「ほほう!」と唸らされてしまった作品は、今でもよく覚えています。
    このアワードの良いところのひとつは、私のような通りすがりのおっさんの目に触れる機会が豊富であるということだと思います。是非、彼らを「ほほう!」と唸らすことが出来るような、間口の広い、強いアイデアを披露してください!

略歴

ウェブデザイナー/インターフェースデザイナー/映像ディレクター。1970年奈良県生まれ。東京大学大学院工学部卒業。多摩美術大学教授。1998年よりウェブデザイン、インターフェースデザインの分野に携わる。2004年にデザインスタジオ「tha ltd.」を設立。 以後、数多くのウェブサイトや映像のアートディレクション/デザイン/プログラミングの分野で横断/縦断的に活動を続けている。 主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」のUIデザイン、NHK教育番組「デザインあ」のディレクションなど。 主な受賞に、カンヌ国際広告賞グランプリ、東京インタラクティブ・アド・アワードグランプリ、TDC賞グランプリ、毎日デザイン賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など。

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