2018年8月13日Award News
236点の全応募作品の中から、1次審査(書類審査)、2次審査(公開プレゼンテーション)を経て、最終審査に進む6作品が決定しました。
これらの6作品は実際に制作を行い、東京ミッドタウン「プラザB1」にて展示され、2018年10月9日(火)に行われる最終審査(実物審査)にて、グランプリ、準グランプリ、優秀賞が決定します。
各賞の発表は2018年10月19日(金)です。
2次審査では、提案作品以外の複数のドローイング、資料を見る機会を持てたことで、さらに興味を持ち、厚み・背景を垣間見ることができました。プレゼンテーションにて言葉で表現しきれなかった部分について、社会と自分を照らし合わせ、客観的に見つめることで見えてくることがあると思います。
立ち上げる、という要素をどこまでにするのかのバランスが非常に大切になってきます。不自由なものを自由にする作品が、結果不自由な形となってしまうこともあると思います。例えば装飾をどこまでするか、土台の見せ方、体数など、設置場所との関係性を含めて最終形態を考えてみてください。
テーマと実際の作品が少し離れているところが気になりましたが、過去作やプレゼンから自身もそこに気づいていることがわかりました。もともとの作品にあった空白や、素材の緊張感を大切にしながら、今回提案したものに向き合い、与えられた空間に対して何がベストなのか、再考してみてください。
空間の難しさ、人とつながるために強制的に仕掛けていくことへの問いなど、一か月間の作品展示で実感することは多いと思います。自分と他者との関係性と「愛」について東京ミッドタウンという場で自身の作品を通じて考えるきっかけにしてみてください。
日常生活をただ切りとるだけではなく、本人が思っていることが作品に投影されていることに魅力を感じました。設置場所が日本のスタンダードな日常品を取り扱う店舗と隣接している、ということで不変の象徴がどう描かれるのか楽しみです。
Tokyo Midtown Award アートコンペ
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/art/
審査員コメント
息を吹きかけると飛んでいきそうな蒲公英の綿毛という繊細さが、東京ミッドタウンという場で、柔らかで軽やかながら存在感のあるものとなりそうです。作品のテーマである、「都市」についての考えをもっと深めてください。