テーマ | JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能) |
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審査員 | 五十嵐 威暢、神谷 幸江、清水 敏男、中山 ダイスケ、八谷 和彦 |
賞 |
グランプリ(賞金100万円)───1点 ※該当なし 準グランプリ(賞金50万円)───1点 佳作(賞金30万円) ─── 2点 |
応募期間 | 2008年6月1日(日)~7月31日(木) |


グランプリ(賞金100万円)

【受賞者】
該当者なし
【受賞作】
該当作品なし


準グランプリ(賞金50万円)

【受賞者】
桝本佳子(ますもとけいこ)
兵庫県出身、京都府在住
【受賞作】



佳作(賞金30万円)
東京ミッドタウン・オーディエンス賞

【受賞者】
小松宏誠(こまつこうせい)
徳島県出身、東京都在住
【受賞作】
求愛しつづける時計

都市における時間は未来と強く結びつく。未来についての現在は期待。クジャクは強い期待を抱き、ポジティブな進化を繰り返しつづけ、現代に至ったのではないだろうか?鳥独自の優れた飛行能力とひきかえに、豪華な装飾に身を包み、求愛するときも、外敵から身を守るときも、その羽を広げ、強く生き残っている。針がクジャクの羽に進化した時計360個が、求愛するかのように、いっせいに期待を刻みつづける。「JAPAN VALUE」は強い期待の繰り返しにより進化していくのだ。


佳作(賞金30万円)

【受賞者】
太湯雅晴(ふとゆまさはる)
岡山県出身、東京都在住
【受賞作】
ASIAN NOTE

現在、ほぼ全世界的に使用されるアメリカドル、ヨーロッパ圏ではユーロ、または中東・ペルシャ湾岸地域での使用が予定されている統一通貨という、国境を越えた貨幣を流通させることで、新たな境界線が形成されつつあります。しかし、アジアでは機軸となる通貨が存在しません。まとまりに欠くアジアという枠組みの中で、架空の新しい通貨を提案することで、アジアに於ける日本の立場を考えます。






アートコンペは東京ミッドタウンの設計段階のコンセプトである「JAPAN VALUE (新しい日本の価値・感性・才能)」をテーマに公募し、6月1日からの2ヶ月間に国内各地、海外(英国、ドイツ、アメリカ、カナダ、韓国)から総計478 人(組)の応募(39歳以下)を集めました。さまざまなジャンルのユニークな作品アイデアから、8月初旬の第1次審査(書類)において「コンセプト」「場所性」「芸術性」「現実性」の4つを基準に、5人の審査員によって議論された結果6作品に絞られ、続いて9月2日の第2次審査(プレゼンテーションと模型審査)により3人の入選者が決定。その後、事前に制作補助金100万円が支給された各入選者は公開作成に入り、プラザB1メトロアベニューのガラスケースに作品が展示されました。10月20日の最終審査には再び審査員が集合し、審議の結果、「グランプリ」「準グランプリ」「佳作」が決定しました。ご応募いただきました全ての皆様にお礼申しあげます。
器物に施される装飾というのは、もちろん用途を無視しては成り立たないはずですが、使う為の「器」の形をしていながら、ただ飾る為だけのものが、あたりまえのように家庭の床の間や玄関といった生活空間にまで存在しています。その矛盾に対して、違和感と共に、日本人のおおらかさと、飾りに対する愛着を感じます。はたして器と呼べるのか不明な「器」を見て、共感と違和感を感じてもらえたら、と思います。