テーマ | JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)~ガラスケースへの挑戦~ |
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審査員 | 児島やよい、清水敏男、土屋公雄、中山ダイスケ、八谷和彦 |
賞 |
グランプリ(賞金100万円)───1点 準グランプリ(賞金50万円)───1点 佳作(賞金30万円) ─── 2点 |
応募期間 | 2010年6月1日(火)~6月30日(水) |


グランプリ(賞金100万円)
東京ミッドタウン・オーディエンス賞

【受賞者】
きのした がく、アニメーション作家
32歳、東京都出身・在住
【受賞作】
春夏秋冬東京動画絵巻



準グランプリ(賞金50万円)

【受賞者】
牧野永美子、彫刻家、24歳
東京都出身・在住
山崎裕治、大学院生、24歳
広島県出身・神奈川県在住
【受賞作】
あのなる木

彫刻によるインスタレーション作品。目の前に飛び込んでくるのは大きな"あ"のなる木です。その足元には愛くるしい羊の群れが列をなして歩いてゆきます。"あ"のなる木とは「あっ」という閃きの瞬間を表しています。よくみると羊の足は人間の足、みな下を向いて歩いています。群れの中の1匹が空をみやげて何かに気付いた羊がいます。"あ"のなる瞬間の感動を道行く人々とも共有できたら」という作者の意図が込められています。


佳作(賞金30万円)

【受賞者】
石山和広、アーティスト、29歳
山形県出身・東京都在住
【受賞作】
es.kei.wai

映像作品。肉眼では決して捉える事のない空のイメージが目の前に広がります。それはまるで、空という名前を知る前に見たありありとした空。あるいは、初めて空に魅せられた瞬間、見る人の内面にも心打つ作品。目の前に広がる空が別のものに見えた瞬間、空が特別な存在となるでしょう。


佳作(賞金30万円)

【受賞者】
井口雄介、アーティスト /
大学院博士課程、26歳、
カナダ国出身・東京都在住
【受賞作】
その先にあるもの

虹によるインスタレーション作品。ガラスケースの中に浮かび上がった虹色の光の輪。鑑賞者の見る位置によってその表情を変化させ、思わず立ち止まってしまいます。その不思議な空間には現代社会のスピードとはあきらかに異なった時間が流れています。






アートコンペは東京ミッドタウンのコンセプトである「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)~ガラスケースへの挑戦~」をテーマに作品を募集し、総計357名(組)からの応募がありました(応募条件は39歳以下、かつ1名(組)1作品案まで)。様々なジャンルのユニークな作品を、「コンセプト」「通路ガラスケースの場所性」「芸術性」「現実性」「独創性」を審査基準に審査を実施しました。5人の審査員が議論をした結果、一次審査、二次審査を経て4作品の入選者を選出しました。今回は昨年に引き続きインスタレーション作品の応募が多い中、メディアアートの作品の応募が増加したのが特徴でした。また、応募作品のレベルが年々アップしています。これは、1次審査通過者が8名から10名と増加したことからもうかがいしれます。2次審査通過者の4名には制作補助金100万円が支給され、10月12日よりプラザB1Fメトロアベニューのガラスケース内にて作品の公開制作を実施。10月20日(水)の最終審査により各賞が決定しました。ご応募いただきました全ての皆様にお礼申しあげます。
4つの場面からなるアニメーション作品。現代日本における春夏秋冬の世相が表現されています。誰にでもある日常的なシーンが捉えている作品。しかしどこかなつかしいような体験は、まるで時空を超えて存在する日本の原風景との出会いかもしれません。