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Tokyo Midtown Award 2010 結果発表

Tokyo Midtown Award 2010 結果発表

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Tokyo Midtown Award 2010 デザインコンペ結果発表

概要

テーマ On the Green
審査員 小山薫堂、佐藤 卓、柴田文江、原 研哉、水野 学
グランプリ(賞金100万円)─── 1点
準グランプリ(賞金50万円) ─── 1点
佳作(賞金30万円)─── 1点
審査員特別賞(賞金5万円) ─── 5点
応募期間 2010年8月2日(月)~8月31日(火)

受賞作

Tokyo Green Dictionary

グランプリ(賞金100万円)

【受賞者】
TRsN(とれせん)
相馬翔、千葉県出身
齋藤俊一郎、福島県出身
渡辺博史、栃木県出身
神保雄大、新潟県出身
齋藤雄太、神奈川県出身

【受賞作】
Tokyo Green Dictionary

相馬翔 齋藤俊一郎 渡辺博史 神保雄大 齋藤雄太

都内には、緑を楽しむための環境が限られている。その限られた環境は同じように見えるが違いがあり、それを私達は気づかずに過ごしてしまってはいないだろうか? 今回制作したシートは、都内の緑を場所ごとに分け、それぞれの緑の歴史や情報、生息している動植物などを辞書としてシートに載せた。本棚から一つの「緑の辞書」という知識を片手に緑で横になり、自然を体感することで私たちに上質なひと時を与えてくれる。

パラシュートカメラ

準グランプリ(賞金50万円)

【受賞者】
斉藤秀幸、
埼玉県出身・東京都在住

【受賞作】
パラシュートカメラ

斉藤秀幸

公園や広場で使う、パラシュートの付いたカメラです。思いっきり空に投げられたパラシュートカメラは、ゆらゆらと降りてくるあいだ、シャッターを切り続けます。今までにない上空からの記念写真は、撮る行為も含めて、とても楽しい思い出になるはずです。みんなでピクニックやキャンプをした時、2人で近所の公園に散歩に行った時など、色々なシチュエーションで活躍してくれます。

Looking For The Happiness

佳作(賞金30万円)

【受賞者】
眞宮 啓、
北海道出身・東京都在住

【受賞作】
Looking For The Happiness

眞宮 啓

コンピュータ技術の導入が遅れている分野の一つである「幸せ探し」に最新技術を導入してみました。子供の頃、誰もがやったことがある「四葉探し」をサポートするツールです。コンピュータ技術で見つける幸せがあってもいいじゃないか。

dissue

小山薫堂賞(賞金5万円)
東京ミッドタウン・オーディエンス賞

【受賞者】
谷口友里歌、滋賀県出身・在住

【受賞作】
dissue

谷口友里歌

tissue? dish?ティッシュをお皿代わりに使うという日常の行為から発想したティッシュのお皿です。お皿として使用した後は口をふいたり食べかすを拾ったりと一枚で二つの役割をこなすので食事の一連の行為を無駄なく行うことができます。ティッシュのお皿でお手軽ピクニック。

RING SHEET

佐藤 卓賞(賞金5万円)

【受賞者】
ninkimono!
今津康夫、
山口県出身・東京都在住
菅野 亘、兵庫県出身

【受賞作】
RING SHEET

今津康夫 菅野 亘

樹の幹をぐるっと取り囲んで敷くことができるレジャーシートです。
例えばお花見のとき。
1本の桜の木がたちまち自分たちだけのものに早変わりです。桜の真下で車座になりましょう。
例えばもみじ狩りのとき。
幹にもたれかかりながらゆっくりと読書ができます。太陽に合わせて自分も場所を変えましょう。
樹の幹とシートの中心を重ねることによって、自然とより一体感を得ることができるはずです。

ムシホテル

柴田文江賞(賞金5万円)

【受賞者】
津田井美香、京都府出身・在住

【受賞作】
ムシホテル

津田井美香

虫カゴは捉えた虫を閉じ込めるための箱でしたが、捕らえた虫を愛でるための虫カゴを考えました。
インテリアを奇麗に配置して、捕らえた虫に素敵な空間を用意してホテルの様におもてなしする。
大人や女の子が昆虫採集に出かけるキッカケになるのではないでしょうか。

大の字シート

原研哉賞(賞金5万円)

【受賞者】
nYd
安田直樹、大阪府出身・在住

【受賞作】
大の字シート

安田直樹

芝生の上に大の字に寝転ぶのは気持ちがいいものです。レジャーシートを大の字にすることで心置きなく大の字で寝転ぶことが出来ます。たくさんの人がこのシートを使用することにより、あたかも芝生に花が咲いていくようです。

HAPPLE

水野 学賞(賞金5万円)

【受賞者】
余川 郁、東京都出身・在住

【受賞作】
HAPPLE

余川 郁

HAPPLE-HAPPY×APPLE-はりんごの形をした音楽プレイヤーです。ただりんごの形をしているだけでなく、りんごのように枝にぶら下げて使います。緑の中ならではの音楽の楽しみ方を提供します。ピクニックなどの外へのお出かけのおともに、お弁当と一緒に持って行きませんか? 楽しく素敵な時間を演出してくれるはずです。

審査員コメント

小山 薫堂
小山 薫堂(放送作家/東北芸術工科大学教授)
1,354点にも及ぶ作品を審査することは、想像以上のハードワーク…なはずなのですが、今年もまた非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。とはいえ、審査する側も人間ですから、いい作品をついつい見落としてしまうこともあります。こういう応募作品の多いコンペで最も重要なこと、それは「分かりやすく伝えること」だと思います。そのためには、欲張らないこと。欲張りすぎてたくさん伝えようとするほど、相手の目にはつまらなく映ってしまうものです。見た瞬間に「素敵な何か」が感覚として分かる…結局、最後まで残ったのはそういう作品だったと思います。それにしても、これほど審査していて楽しいデザインコンペはない!応募してくださった全ての方に感謝しています。
佐藤 卓
佐藤 卓(グラフィックデザイナー )
On the Greenというテーマを、まずどのように解釈するのか。このアワードのデザイン部門は、実際に製品にすることを前提にしているので、面白い視点だけでなく、技術面・コスト面・売れるかどうかというマーケティング面という厳しい実現可能ラインとどう折り合いを付けたギリギリの線を提示してくれるのかという期待と共に審査当日を迎えました。審査をしてまず思ったのは、似たような提案が多かったということです。このようなアワードに作品を発表する場合は、他の人でも思いつくことかもしれないという厳しい目が必要です。誰も思いついていないアイデアに辿り着くには、多くのアイデアを次から次に出すということだろうと思います。その中から、より革新的なものを選ぶという姿勢が大切だと思います。
柴田 文江
柴田 文江(インダストリアルデザイナー)
テーマの「On the Green」に対して、ほとんどの応募者が都会の中の「仕立てられた緑」をイメージしていたのだろうか、同じアイデアや提案が驚くほど数多く重なったことが今年の特徴だ。提案には見る者の納得を引き寄せる力が必要で、誰もが共感できそうなことでありながら、ユニークな回答を探すことの難しさを考えさせられた。デザインは詩に似ているかもしれない、無意識を言語化するように、それは誰もの心の中にある典型でありながら、表に出すことが難しい。独りよがりにならずに、深堀したテーマをわかりやすくシンプルに表すこと。高い評価を得た作品には、共通してそれが感じられた。
原 研哉
原 研哉(グラフィックデザイナー)
「オン・ザ・グリーン」というテーマを、どうダイナミックにとらえるかという点で、面白い作品が多かった。新しい視点を探しつつも、商品として活躍できそうなイキの良いアイデアがそろって受賞したと思う。気持の良い審査だった。
水野 学
水野 学(アートディレクター)
ミッドタウンアワードの審査員は、今年で3度目です。第1回と第2回はいずれも「日本」がテーマ。今回は前回までと違うテーマだったこともあり、審査前からとても楽しみにしておりました。審査では、想像以上に多種多様な作品が応募されており、楽しく審査することができました。 これら1354点の作品は、発案者の頭の中で最低でも1354回「オン・ザ・グリーン」を考えたことになります。それだけ多くの方々が緑と自分を考えたことに、このコンペティションの意義を感じます。 チャリティーやエコは、着地点が難しい。一方向から見てしまうと、どこかで破綻が生じやすくなります。人と人、自然と人、自然と自然がどうシナジーして行くのか、行くべきなのかを考えさせられると同時に、未来が少し楽しくなりました。ありがとうございました。

審査風景

審査風景

総括

デザインコンペは、「On the Green」をテーマに作品を募集し、海外を含め1,354作品(応募者1,275名(組))と、昨年を32作品上回る応募がありました。本アワード全体を通して、より「若手デザイナーの登竜門」となることを目指し、39歳以下という応募条件を追加しました。審査会では「デザイン力」「提案(プレゼンテーション)力」、「テーマの理解力」、「消費者ニーズの理解力」、「商品化の可能性」を基準に、5人の審査員が応募シート(プレゼンテーションシート)を審査。第一部で入賞候補の選出を行い、第二部で論議を重ね、「グランプリ」1作品、「準グランプリ」1作品、「佳作」1作品、あわせて審査員各自が選んだ「審査員特別賞」も5作品選出し、計8作品が受賞しました。審査員からは「昨年までと比較すると、同じような着眼点、アイデアの作品が多かった。ブラッシュアップと分かりやすい表現が評価の分かれ目となった」というコメントを頂いており、本年度のデザインコンペは高いレベルでの争いとなったことを伺わせます。ご応募いただきました全ての皆様にお礼申しあげます。なお、東京ミッドタウンでは、今後受賞作品の商品化サポートを行い、新しい才能がここから羽ばたくことを応援していきます。

HP上の受賞作の作品写真は全て、受賞決定後に受賞者自身により制作頂いた模型を主催者が撮影したものです。審査の対象となったプレゼンシート内容とは異なります。各プレゼンシートは期間中展示スペースにてご覧いただけます。

協力
東京ミッドタウン・デザインハブ(http://www.designhub.jp/
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