

東京芸術大学大学院美術研究科、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート現代美術キュレーティングコース修了。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。近年の主な展覧会に「Art Rhizome Kyoto 2024 逆旅京都」(京都市内10箇所、2024/2025)、Gangwon International Triennale (平昌、韓国、2024)、「AKI INOMATA:シグニフィカント・アザネス」、「毛利悠子:ただし抵抗はあるものとする」、「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」(十和田市現代美術館、青森、2018~2022)、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020」(横浜)、「杭州繊維芸術三年展」(浙江美術館ほか、杭州、2019)、「Enfance」(パレ・ド・トーキョー、パリ、2018)など。札幌国際芸術祭2027ではキュレーターおよびドラマトゥルクを務める。京都芸術大学特任准教授。株式会社コダマシーン共同代表。
TOKYO MIDTOWN AWARDは、登竜門として若手アーティストにチャンスを提供する場です。特に、一次審査を通過した方々へは作品について直接アドバイスを行ったり、ファイナリストには次のステップとなる様々なステージを提供したりする点が、このアワードの大きな特徴です。審査は専門の異なる5人の審査員が真剣に作家と作品に向き合い、お互いに議論を尽くす形で行われます。フラットかつ親切なアワードです。ぜひチャレンジしてください。
1992年東京都生まれ。ハーバード大学美術史専攻卒業。2017年よりAMATORIUMを主宰。現代アーティストとしての実践の他、展覧会キュレーションを軸に、国内外の美術館、芸術祭、企業および公共空間における文化事業・レジデンス事業の企画・批評・制作・制度設計にわたり多角的に活動。分野横断的な企画を通じて、文化の制度と個人表現の間にある摩擦や翻訳不可能性をひとつの創造の契機として、新しい語りと経験の形式を提案する。主な企画に『凸版印刷 GEMINI Laboratory Exhibition:デバッグの情景』(2022、ANB Tokyo)、『無人のアーク』(2023、大阪関西国際芸術祭)、『循環する宮殿』(2024、Mikke Gallery)、『竹中工務店 たてものめがね まちめがね展: 宇宙から虫まで、縮尺で考える建築の見方』(2025、VS.)、『FUJI TEXTILE WEEK 2025: 織り目に流れるもの』(2025、富士吉田市)など。一般社団法人オープン・アート・コンソーシアム代表理事、東京工芸大学非常勤講師、「ソノ アイダ」レジデントキュレーター。
今年度より、新しく審査員として加わらせていただくことになりました。本アワードの大きな魅力は、単なる作品評価だけではなく、作品の背後にある作家の切実な想いや、その思考のプロセスに深く触れられる点にあると考えています。
私自身、作品そのものの完成度はもちろんのこと、その表現がどのようなコンセプトに支えられ、今後どのように作家活動として展開されていくのか、という未来像を非常に大事に思っています。
皆さまが描くその先の展開と、そこから広がる可能性を共に考えることができるのを楽しみにしています。
1970年大分生まれ。文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002〜04年)するなど、国内外でアーティストとして活動した後、2005年にBEPPU PROJECTを設立。以降、BEPPU PROJECTが企画し実現した1,000以上の取り組みに関わる。地方都市でのアートプロジェクトのプロデュースや企画・運営のほか、地域や企業の課題解決を図る取り組みを数多く手がけ、BEPPU PROJECTを国内有数のアートNPOに育てる。2022年3月に代表を退任し、Yamaide Art Office 株式会社を設立。主な要職に混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー(2009年~26年)、第33回国民文化祭・おおいた市町村事業アドバイザー、文化庁審議会文化政策部会委員(第14期~16期)、グッドデザイン賞審査委員(2019年~)など。平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(芸術振興部門)。
まだ名前のついていない世界が見たい。
既存のアートを超える提案と出会えることを、楽しみにしています。
1984年、東京都生まれ。大学在学時にランドスケープデザインを専攻。卒業後は藤本壮介建築設計事務所で建築を学び、その後東京芸術大学大学院に進学。在学時に東京都美術館主催「Arts&Life:生きるための家」展で最優秀賞を受賞し、原寸大の住宅作品を展示する。独立後の主な仕事として、屋内外を横断する無数の構造材によって一体の住環境とした「daita2019」、形や色彩の散らばりから枠にとらわれない生活を提案した「miyazaki」等の住宅作品や、樹木群と人工物が渾然一体となる環境を立ち上げる2025年大阪関西万博休憩施設(2025年公開)などがある。近年の主な受賞に第三回日本建築設計学会賞大賞、第三十六回吉岡賞、Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal、2022年日本建築学会作品選集新人賞、第三回小嶋一浩賞など。
今年からTOKYO MIDTOWN AWARDのアートコンペ審査に参加することになりました。美術館や展覧会の中での展示と違い、東京ミッドタウンという東京のど真ん中でのアート設置は、社会に晒され、また社会と関わらざるを得ない、とても刺激的な場だと思います。設えられた空間に揺らぎをもたらすような、野心的な作品を期待しています。
「造形によって物の本質に迫ること」を目的として、芸術と科学が同居した新表現を追求している。主な展示に「龍雨図」(建仁寺 / Zen Night Walk Kyoto, 2024)、「Over Billions of Years」(モエレ沼公園 / 札幌国際芸術祭, 2024)、「アランとキースのために」(中村キース・ヘリング美術館 / Hokuto Art Program ed.1, 2022)、「脇田玲 - Photons」(清春芸術村 光の美術館, 2018)、音楽家小室哲哉との8K映像音響インスタレーション(Ars Electronica Festival, 2016)およびライブ・パフォーマンス(MUTEK/RedBull Music Festival, 2017)、「高橋コレクション『顔と抽象』-清春白樺美術館コレクションとともに」(2018)などがある。慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(政策・メディア)。
今年で審査を担当させていただくのは三年目となります。これまで多くの提出資料を拝見するなかで、書類審査では、コンセプトや問題提起のユニークさだけでなく、作品を完成度高く作り切る力も読み取れると感じてきました。だからこそ、丹念に書類を作り上げていただくことが重要だと考えています。アートコンペではありますが、この段階では、構想を他者に伝わるかたちへ整理・構成する、デザインにも通じる視点も求められるのかもしれません。二次審査はアイデアをより豊かに育てるための創造的なダイアログの場であってほしいと考えています。皆さまの意欲的な作品に出会えることを楽しみにしております。