2017年7月5日Award News
327点の応募作品の中から、1次審査(書類審査)、2次審査(公開プレゼンテーション)を経て、最終審査に進む6作品が決定しました。
これらの6作品は、実際に東京ミッドタウンプラザB1にて展示され、2017年10月1日(日)に行われる最終審査(実物審査)により、グランプリ、準グランプリ、優秀賞が決定します。
6作品の詳細と審査員総評もあわせて掲載しておりますのでぜひご覧ください。
トタン小屋を外側からのぞき込むところに興味を惹かれる。顔という根源的なテーマに挑んだ作品だが、大野さんにしか描けない顔がびっしりと詰まった小屋を作ってほしい。
アート作品は博士論文とは違い、一目が勝負である。都市名の選択は作品コンセプトとして重要な意味を備えてくる。また、刻まれた文字が都市名であることが一般の人々にどう伝わるのかも重要なので、よく考えてほしい。
詩的な表現(タイトル、コンセプト、作品)を追求しているところが現代において貴重である。台座について、素材の選択はもちろん、質感、高さ等、ギャラリー空間での展示とは異なる慎重な検討が必要。
表現の可能性に体当たりしているところが評価できる。アートと工芸作品の境目を意識し、観客とのコミュニケーションも含めて考えてほしい。
自ら染色する紐による描写であること、黒一色ながらも表情豊かな作品となることに対する誠実な取り組みの様子がうかがえる。線の美しさ、強さの表現をさらに展開してほしい。
審査員コメント
独自の世界観がある。審査会で見たポートフォリオにあった平面作品からも洗練された力が伝わってきた。従来作の塔を超える新作となることを期待する。台座の有無について最善の方法を考え抜いてほしい。