1次審査で、良いなと思う作品はたくさんあったのですが、テーマの『THE NEXT STANDARD』に沿うかという点で悩みました。次のスタンダードになる、いい10作品が選ばれたと思います。
今回の審査で10作品選んだからには、社会に浸透してほしいし、世界に出てほしいと願っています。作品が最終的に社会に出ることなく、考え方の提案で終わってしまうことが結構あるので、本当に評価されて考え方を変えるところまで練ってプレゼンテーションに臨んでほしいです。
審査員みんなで選んだものですが、このままだと弱いと思うので、2次審査で感動できるところまで作品がブラッシュアップされるかどうかに期待したいです。
『THE NEXT STANDARD』。難しいハードルですよね。そのものずばりの作品であれば急に今までのものが古いものになると思います。そこまでいかないけれど『こういうアイデアが世に出て実現されると広まりそう』というものはありました。
僕の TOKYO MIDTOWN AWARD のイメージは、乱暴に言うと『ちょっと気の利いたアイデアのプロダクト』ということなんですけど、『THE NEXT STANDARD』という大きなテーマに対して、このアワードの作品がどう見えるかということを考えて審査に臨みました。
このテーマは言ってみれば、次のデフォルト(標準値)をつくるということなので、そういうものになり得るか。2次審査のプレゼンテーションでは、作品の質や仕上がりはもちろんですが、それだけでなく、次のスタンダードになるという説得力を見たいと思います。