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2024年8月23日Award News

【デザインコンペ】二次プレゼンテーション審査(最終審査)に進む10組が決定しました。

デザインコンペ 一次審査の様子 デザインコンペ 一次審査の様子

デザインコンペ 一次審査の様子

7月22日(月)にデザインコンペの一次審査(書類審査)を実施し、応募総数1,410点の中から、二次審査(最終審査/模型・プレゼンテーション審査)に進むファイナリスト10組を決定しました。

●ファイナリスト10組 登録番号:氏名(グループ名) ※敬称略

  • 285:小松崎慎梧
  • 325:福田雄介
  • 414:川畑紗希・明石怜旺・児玉菜緒(nanka)
  • 525:一條遥貴
  • 542:余津津
  • 840:藤森朝子
  • 841:中村綾
  • 1096:栗本真亜人・稲葉巧・西門亮(Baumkuchen)
  • 1250:鮫島和・矢島優大(tendon.)
  • 1314:若田勇輔・内山智義

一次審査 審査員総評

倉本 仁
「とき(時)」という一つのテーマに対し、幅広い年代の方々からさまざまな切り口でアイデアが提案されており、とても楽しく審査させてもらいました。一次審査会で、他4名の審査員とは初めての顔合わせとなりました。その審査員メンバーと顔を合わせて議論しながら、それぞれの応募者からの提案の可能性をすくい上げていくような、すごくポジティブな審査会になったと思います。自分自身もアイデアを引き出され、創造的な時間を過ごせました。ありがとうございます。
篠原ともえ
今回は審査時に主催者の皆さまが見学に訪れ、応募作品をじっくりとご覧になっていたのも印象的で期待と注目度が伺える審査会でした。前回よりも多くの観覧者の中での審査は歓声が湧くほどの選考ではありましたが、これらの作品案にはまだアイデアの余白があるはずです。ファイナリストに選ばれた皆さんは、さらに提案をブラッシュアップしていただき、作品が育っていくことを期待しています。
菅野 薫
今年も、審査員各位のアイデアを見つける能力に救われました。完成されたアイデアだけでなく、種になる、育てるとさまざまな可能性や大きな意味につながりそうな可能性や視点を、膨大な応募作品案の中から限られた時間でしっかりと拾いにいくことが出来る方々のおかげで充実した議論が出来ました。
他の審査員から自分にない観点や視点を教えてもらえることで、私自身が一番得をしている審査です。応募された作品案たちを見て、テーマ「とき(時)」が短絡的・直線的・狭まったアイデアが出やすいように感じました。応募数は増えたけれども、狭いところで皆が競っていた。近似したアイデアが多かったなかで、上位に残ったアイデアは他とちょっと違うところから、でも正確に「とき(時)」にアプローチしたものが選ばれたと思います。二次審査では、御本人たちからこういうところからテーマを捉えるのだという視点や、発想、切り口などを直接うかがって、一緒にアイデアを育てる経験ができたら嬉しいなと思っています。
中村拓志
今回のテーマは、とき(時)。時計のような客観的な時間ではなく、主観や状況によって長短や濃淡が変化するとき(時)の提案に魅力を感じました。そしてそのとき(時)を他者と共有することの喜びや、あるいは決して遡ることのできない惜しみゆくものとして実感できるような、様々なチャレンジがありました。
あらゆるものが瞬時にネット上で情報消費される現在、人々が求めているのは、その時間、その場所で過ごさなければ共有し得ない価値です。偶然性が許容された場所で人々が能動的に行動し、そこでの出来事を五感で味わい、居合わせた人々と時間を共有すること。そこでのとき(時)は、極めて濃度が高く、一瞬として過ぎ去る主観的なものです。それは、体験だ、コト消費だ、と言いながら、結果としては定量的な時間の中で決まったサービスを提供するような「商品化されすぎた体験」、つまりとき(時)を繰り返されるものとして不遜に扱う商品ばかりの現代に、大きな示唆を与えてくれるはずです。
二次審査では、この一期一会のとき(時)のデザインの可能性をより広げ、そしてより具体的に見せてほしいと思います。
個人的にはそのような瞬間とは全く逆のとき(時)、すなわち社会や環境の持続的な未来への貢献といったように、商品経済や資本主義経済が射程に入れることのできない、極めて長いとき(時)を扱う案にも期待しましたが、意外と少なかったです。
いずれにせよ二次審査では、そんなとき(時)のデザインの現代的意義を意識したブラッシュアップを期待します。
山田 遊
1,410作品案から個別に審査をする時間は大変でしたが、他の審査員と議論して絞っていくプロセスは非常に楽しかったです。今回のテーマは「とき(時)」でしたが、「モノからコトへ、コトからトキへ。」とステイトメントを定めていたにもかかわらず、全体的に「モノ」が多い印象でした。そのため正直なところ、審査をしていて、ちゃんとテーマを読んでいるのかと疑問に感じることもありました。ただ、ファイナリストに残っている作品案の顔ぶれを見ると、単純な「モノ」ではない提案もバランスよく残っていると思います。ファイナリストは、もう一度テーマをしっかり読み込んで、プレゼンテーションをブラッシュアップし、二次審査に臨んでほしいです。

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