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2024年12月27日Award News

【新企画】霞が関ビルディング仮囲いアートプロジェクト「KASUMIGASEKI STREET MUSEUM by TOKYO MIDTOWN AWARD 」がスタート。

【新企画】霞が関ビルディング仮囲いアートプロジェクト「KASUMIGASEKI STREET MUSEUM by TOKYO MIDTOWN AWARD 」がスタート。

東京都千代田区にある「霞が関ビルディング」の外壁工事のために設置された仮囲いをキャンバスとして、TOKYO MIDTOWN AWARDのアーティスト・クリエイター13組が作品を展示します。
「霞が関ビルディング」が竣工したのは、1968年。この日本初となる“超高層ビル”の実現には、先例のない多くのチャレンジがありました。そんなビルの理念を踏まえ、「妄想・構想・実現」をテーマに各作家が、オリジナル作品を制作しました。霞が関ビルディングに集うたくさんの方の挑戦を応援するアートプロジェクトに是非ご注目ください。

【企画名】
KASUMIGASEKI STREET MUSEUM by TOKYO MIDTOWN AWARD
【期間】
2024年12月24日(火)より展示
【展示場所】
霞が関ビルディングLBFエントランス 工事仮囲い(東京都千代田区霞が関3-2-5)
https://www.kasumigaseki36.com/access/index.html
【出展作家】
TOKYO MIDTOWN AWARD 作家13組
阿部岳史、泉里歩、一條遥貴、何梓羽、越出つばさ、鈴木啓太、ツルタシュリ、にいみひろき、浜田智子、深地宏昌、盛圭太、Liisa 、R E M A
【作品テーマ】
妄想・構想・実現
【主催】
東京ミッドタウンマネジメント株式会社
【協力】
三井不動産株式会社、三井不動産ビルマネジメント株式会社

【霞が関ビルディングについて】

【新企画】霞が関ビルディング仮囲いアートプロジェクト「KASUMIGASEKI STREET MUSEUM by TOKYO MIDTOWN AWARD 」がスタート。

竣工当時の霞が関ビル。周辺の建物と比較すると群を抜く高さだった。<画像提供:三井不動産株式会社>

1968年に竣工した霞が関ビルディングは高さ147メートル36階建ての日本初の超高層ビルです。当ビルの建設以前はビルの高さが31mまでに制限されていましたが、1960年代に建築基準法をはじめとした制度や法律の改正が行われ、高さ31mを超える高層ビルの建築が可能になりました。その結果、1968年4月12日に霞が関ビルディングが誕生しました。

参加作家(五十音順)

HEART #02
<作品名>
HEART #02
<コンセプト>
誰にも求められてはいないけれど、自分が見たいもの(妄想)を自分のために作れること(構想、実現)は作家とっては最大の喜びだと思います。
対極にある非常に社会的な枠組みのもとで「妄想、構想、実現」で出来上がった霞が関ビルディングの仮囲いで、個人的な枠組みでの「妄想、構想、実現」で出来上がった作品が展示される対比はとても面白いと思います。
またこの作品の対となる前作を東京ミッドタウンに展示することを考えた時、人と物と活気に溢れていて、死の予感を微塵も感じさせないミッドタウンのような場所こそ、日常に潜んでいて滅多に意識に出てこない「死」の作品を展示するのに適当な場所と考え応募しました。同じように霞が関ビルディングやその周辺の「生」というものが溢れていて、逆に「今、生きている」ということを意識させないようなこの場所での展示も、前作との関連で適当だと考えました。
阿部岳史
<作家名>
阿部岳史
<肩書き>
美術作家
<プロフィール>
主にキューブを用いた立体と平面で、記憶をテーマに作品を制作している美術作家。東京都出身。
サイコロはいち
<作品名>
サイコロはいち
<コンセプト>
どんな世界にも、いつか自分の力で色を付けることが出来ると信じています。その時まで秘密にしていて、誰にも教えたくないし、言葉にしたくないです。でも時が来たら必ず手に入れてみせます。
泉里歩
<作家名>
泉里歩
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
人物と背景が混ざり合い、一見何が描いているのか分からないけど、ずっと見ていると浮かび上がってくるような作品を制作しています。
偽物の空と壁 / Fake moons and walls
<作品名>
偽物の空と壁 / Fake moons and walls
<コンセプト>
工事中の仮囲いの壁を見るたびに、その向こうがとてもとても気になります。何かを見たい気持ちは、それが見えないことで創られます。壁がある間だけ見える、見えない空を妄想しました。いつか壁が無くなったときに新しい世界が在ることを想像しながら。
一條遥貴
<作家名>
一條遥貴
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
2000年生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科修士課程在籍。
未来への00:12:637
<作品名>
未来への00:12:637
<コンセプト>
作品は祈願を象徴する装置の回転動画を静止フレームに分解し、時間の進行する様子を表現する。最初の24秒は順回転、次の12秒は逆回転、装置の時間カウンターは未来の12秒で停止。情報の流れと時間の蓄積を示唆する。
何梓羽
<作家名>
何梓羽
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
中国四川省出身。武蔵野美術大学彫刻修士在学中。立体作家。
I'll always be by your side
<作品名>
I'll always be by your side
<コンセプト>
未来への妄想を描いている時、それをそばで支えてくれる大切な人がいつも周りにいます。今回は忙しい朝に家を出ようとしているとご飯食べて行きなさいと心配してくれる同居人をイメージして作品をつくってみました。
越出つばさ
<作家名>
越出つばさ
<肩書き>
アートディレクター・プロダクトデザイナー
<プロフィール>
スイスのローザンヌ州立大学院(ECAL)を修了後、日本を拠点に活動。日々の暮らしや文化を起点とし実用的な道具から装飾的なオブジェまで様々なデザインに携わる。
Skyward Vision- Unlimited Sky for Imagination / 空を見上げる標(しるし)
<作品名>
Skyward Vision- Unlimited Sky for Imagination / 空を見上げる標(しるし)
<コンセプト>
空を見上げ、前代未聞のビルを夢見た先人たち。私も「自分」を超えたいとき、雲や色の変化が無限の可能性をもつ空を眺めます。この標が手元のスマホ画面から少し顔を上げ、未来を想像するきっかけとなりますように。
鈴木啓太
<作家名>
鈴木啓太
<肩書き>
プロダクトデザイナー・クリエイティブディレクター
<プロフィール>
日用品から電車、 公共からラグジュアリーまで「Future Heritage」をテーマに活動を続ける。
マニフェスト/ Manifesto
<作品名>
マニフェスト / Manifesto
<コンセプト>
英語で書かれている文章はAIが書いた消費社会を改善するマニェストです。人間×AIでより良い社会を未来へ作っていく、そんなメッセージを込めています。
今回、未来に向けての「妄想、構想、実現」というテーマのもと、『消費』のより良い未来への改善策を、これからクリエーターを消費していくであろうAIに言わせることによって、すこしの皮肉と消費に対する啓蒙を世の中に発信するような作品にしました。
にいみひろき
<作家名>
にいみひろき
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
多摩美術大学卒業後、アートディレクターとして広告や、音楽、ファッションのアートディレクションを行いつつ作家活動を開始し、国内外で作品を発表し続けている。
社会のなかに存在するあらゆるメディアに取り上げられ、それと同時に「使い終わった」とされ捨てられる、視覚的なイメージ。にいみの関心は一貫して、マーケティングのために生成・使用・廃棄されたクリエイティビティに向けられています。
それらを混ぜ合わせ、絵画言語へと変換することで「表現」を新たに活性化しようと試み、同時にその状況を生み出し続ける現代の経済システムにも反抗しようとしています。
Imaginary city
<作品名>
Imaginary city
<コンセプト>
ChatGPTに「妄想をテーマにした未来都市」のビジュアルを文章化させた後、生成AIでそのイメージを作成。そこで生成された複数の素材を紙に出力してコラージュをしました。技術の発展により人の手を離れてものが生み出されるクリエイションの現場と、当初の想像を超えていく都市の構築にさらなる妄想を膨らましながら、A Iと人の手によって未来のイメージを制作しようと考えました。
ツルタシュリ
<作家名>
ツルタシュリ
<肩書き>
デザイナー
<プロフィール>
素材との手すさびや民俗学的フィールドワークをもとに、様々な領域で制作活動やデザインをしています。
無理かも。見えた。でけぇ。/ OMG!That's...!!HUGE!!!
<作品名>
無理かも。見えた。でけぇ。/ OMG!That's...!!HUGE!!!
<コンセプト>
まちづくりは妄想から始まり、度重なる構想を経て、実現されます。しかしそれは、今ここを行き交う皆も同じ。妄想を妄想で終わらせないため奮闘しています。これを見た人が、また頑張れるきっかけになりますように。
浜田智子
<作家名>
浜田智子
<肩書き>
アートディレクター・イラストレーター
<プロフィール>
1990年生まれ、2012年東京藝術大学デザイン科卒業
Tokyo Midtown Award 2016 デザインコンペ受賞、広告代理店勤務
DELUSION / IDEA / REALIZATION
<作品名>
DELUSION / IDEA / REALIZATION
<コンセプト>
「妄想」「構想」「実現」 というテーマをテキストに変換し、霞が関ビルディングの熱いスピリットが未来に向かって有機的に広がっていく様子をグラフィックで表現しました。
深地宏昌

Photo : Michinori Aoki

<作家名>
深地宏昌
<肩書き>
デザイナー
<プロフィール>
京都工芸繊維大学大学院デザイン科学専攻修了。デザインの視点から、新しいグラフィック表現の研究を行っている。
Strings
<作品名>
Strings
<コンセプト>
あやとり。その遊びの中で、糸の線にはすべての形が宿されている。手探りしながら生み出される数々の形というステップは、未来に開かれた新しい空間へと向かう。
操られる前の糸には妄想の総体、全ての形態がすでに宿されています。一本の糸を結び輪に最初の形を手で糸を操る仕草は構想の所作です。この手探りの実現の連関が「あやとり」にはあるのです。
盛圭太
<作家名>
盛圭太
<肩書き>
現代美術作家
<プロフィール>
パリを拠点に糸を使う独自の手法によるドローイング制作を行う。国内外の美術館やアートセンターなどで作品を発表している。
「長い時を超えて」/ Roots Through Time
<作品名>
「長い時を超えて」/ Roots Through Time
<コンセプト>
森にそびえる一本の大根。素朴で懐かしいその姿は、地中に強く根を張り、淡泊ながら味わい深く、都会の一部として溶け合い親しまれてきました。長い時を超えて根強くあるその存在は、人々を強く惹きつけます。霞が関ビルディングを大根に、周囲の建物を森に見立てています。
Liisa
<作家名>
Liisa
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
1999年 ハンガリー⽣まれ(中国籍)イタリア育ち
2018年 日本に留学
2023年 京都精華大学 マンガ学部ストーリーマンガコース卒業
現在 東京藝術大学大学院美術研究科在学中
Meta_obsession

協力:O株式会社

<作品名>
Meta_obsession
<コンセプト>
小さなクリエイションに追い風を。メタバース空間は、夢を持ちにくい時代を生きる私たちの誇大妄想に力を与える術となるだろう。実現不可能なヴィジョンが、新たな夢へと変わっていく。
R E M A
<作家名>
R E M A
<肩書き>
アーティスト
<プロフィール>
自身のセルフイメージを様々な表象・マテリアルに変成させ、個/公/私のアイデンティティについて考察している。

関連リンク

霞が関ビルディング公式サイト
https://www.kasumigaseki36.com/