環境への取り組みEnvironment
東京ミッドタウンでは、自然と共生する開かれた街づくりの実現のために、様々な取り組みをおこなっております。
具体的な取り組み内容をご紹介いたします。
“緑”を考える-自然との共生・共存のために-
緑の成長の記録
東京ミッドタウンは、受け継いだ緑、 創りあげた緑を守り、育み、つないでいきます。
私たちは、時間とともに熟成する緑あふれる「経年優化」の街づくりを進めています。
過去から受け継いだ緑、街とともに創りあげた緑を、これからも50年、100年と大切に守り、育み、つないでいきます。
既存樹木の保存・再生
開発に当たっては、旧防衛庁敷地内に残されたクスノキや桜など約140本の高木を保存・移植しました。従来のように根や枝を短く切ったりせず、できるだけ元の姿のまま特別な機械で土ごと掘り起こすという、樹木にやさしい工法を採用。"土地の記憶"を刻む木々は、新しい街の中にしっかりと根づいています。
移植工事
移植後の樹木(さくら通り)
evergreenの芝生
1年中青々としたミッドタウン・ガーデンの芝は、2年以上の歳月をかけて種類を決定。ベースに夏芝を敷き、秋頃に冬芝の種を上から蒔きます。夏芝が枯れる頃に、冬芝が生えて入れ替わる繰り返しにより、evergreenの芝生を実現しています。
青々とした芝生の緑地
緑の管理
植物は全部で100種類以上。宿根草が多く、四季の移り変わりを感じることができます。植栽の肥料や害虫駆除剤は、自然由来のものを使用。都心の緑を守るため、管理スタッフが常駐し、きめ細やかなメンテナンスを行っています。
ミッドタウン・ガーデンで撮影
樹木の成長
移植した既存樹木を含め、街に植えられた木々はしっかりと根づき、その成長は街に深みを与えています。既存樹木の中には、推定樹齢が100年を超えるものも。移植の際に枯れる心配があったものの、樹木医たちの尽力により、現在も元気に街を見守っています。
ミッドタウンウエスト前で撮影
東京ミッドタウンの最大の特徴は「緑」。私たちは街のシンボルとして都心に広大な緑地を創り出しました。自然との共生・共存を図り、人々に憩いの場を提供するとともに、ヒートアイランド現象の緩和などを通じて地球環境に貢献しています。
緑あふれるオープンスペース
隣接する港区立檜町公園と合わせ、開発面積の約40%(約4ha)が緑あふれるオープンスペースとなっており、緑化面積は旧防衛庁時代の約2.7倍にも及びます。地域の人々の憩いの空間となり、さまざまなイベントの会場としても利用されるほか、災害時には防災活動スペースの確保にも役立ちます。
緑のネットワーク
東京ミッドタウンの広大な緑地は、青山から六本木を経て赤坂に至るグリーンベルトの一部を形成しています。この「緑のネットワーク(緑の地域軸)」は、都心に潤いをもたらすとともに、ヒートアイランド現象の緩和や都会の生態系維持にも貢献しています。
CO2の削減効果
敷地内の樹木には、CO2を吸収することによる削減効果もあります。その量は約1.65t-CO2/日。これは、約1700人の呼吸によるCO2 排出量、約100世帯のCO2排出量に相当するものです。
屋上緑化
建物屋上部の遮熱やヒートアイランド現象の緩和を図るため、屋上緑化も推進しています。その総面積は約1800m2。その一部は屋上庭園として、住民等の憩いの場になっています。
ガーデンサイド屋上
ガーデンサイド屋上
ヒートアイランド現象の緩和
2007年8月に実施したサーモグラフィカメラの航空撮影による実測調査の結果、檜町公園を含む敷地約10haの表面温度は、周辺地域と比べて昼間でおよそ3℃、夜間でおよそ1℃低いということが分かりました。これは、東京ミッドタウンが創り出した広大な緑地の効果だといえるでしょう。