環境への取り組みEnvironment

東京ミッドタウンでは、自然と共生する開かれた街づくりの実現のために、様々な取り組みをおこなっております。
具体的な取り組み内容をご紹介いたします。

“水”を考える-循環型社会を目指して-

地表や海から蒸発した水は、雨や雪として地表に降り注ぎ、やがて川や地下を経て海へと還る-この自然の水循環の中、私たちは水を使うことで環境に負荷をかけています。東京ミッドタウンではそうした負荷を軽減するために、水の有効利用に取り組んでいます。

水を考える

雨水・中水の利用

建物の屋根や人工地盤に降った雨水は雨水貯留槽(総容量約4800m3)に貯留し、ろ過・滅菌処理した後、トイレの洗浄水や緑地への散水等に利用しています。また、生活雑排水や冷却塔ブロー水なども中水処理施設(処理能力:680m3/日)で処理し、トイレの洗浄水等に再利用しています。年間約17万m3の雨水や生活雑排水等を中水として再利用しました。これは同量の上水使用量を削減したことと同等の効果があり、住戸換算(4人家族の使用量25.1m2/月を基準)で約560戸分の年間使用水量に相当します。

厨房排水の再生利用

飲食店舗等の厨房からの排水は、東京ミッドタウン内にある排水処理施設で適正処理した後に下水道へ放流しています。必要に応じて、処理した水の一部を中水処理施設でさらに処理し、中水としてトイレ洗浄水に利用しています。

厨房排水の再生利用

雨水の貯留

旧防衛庁の地下施設部分を活用し、雨水や一部井水を貯留して非常時の災害用水槽(約3000m3)としています。通常時には、貯留した水を緑地の散水用に利用するとともに、雨水処理施設で循環処理しています。これにより水槽内での長期滞留を防いでいます。

雨水の地下還元

自然の水循環の保全に貢献するため、広大な緑地を確保するとともに、浸透桝や浸透トレンチ、浸透側溝を設置しています。また、さくら通りの車道の一部や緑地の歩道部に透水性舗装を採用し、雨水の地下浸透を図っています(総浸透能力:約1500m3/時)。さらに、建物部分に降った雨も貯留し、一部を緑地の散水に利用して地下へ還元しています。

雨水の地下還元

節水タイプの機器の導入

大切な水資源を保全するため、トイレに節水タイプの衛生機器や自動混合水栓式洗面台などを導入し、節水を図っています。

節水タイプの機器の導入