2025年1月6日Award News
《Hold Me Tight》 2024年 山口正樹
2024年2月から、日本橋にオープンしているアーティストスタジオ「ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」。2か月ごとに2組のアーティストが滞在し、これまでに計10組が公開制作および成果展を実施してきました。
このたび、第2期(同4月・5月)に制作された、2016年アートコンペ受賞者のアーティスト・山口正樹さんの作品が、日本橋のオフィスタワーにて展示中。
作家コメント
「この作品は ” Hold Me Tight ” という文字・言葉を彫刻にしています。直訳すると『きつく抱きしめて』という意味になりますが、この言葉には『私の存在を全て肯定してほしい』『しっかりと(私を)そこにとどめておいてほしい』というニュアンスが潜在的に含まれていると思います。” Hold Me Tight ” は、作者自身が望む言葉でもありますが、しかし、どことなく寂しさを感じていたり、本当の感情が身体と乖離しているように感じたりするとき、誰しもが『自分の存在を全て肯定されたい気持ち』を抱く事はあるのではないでしょうか。この作品には、個人の感情や気持ちに触れる行為をアートの領域に持ち込み、芸術を芸術のためだけにしない、広く一般の人々に向けた表現にしたいという意図があります。一人ひとりが生きていきやすい社会のためのモニュメントのような存在になる事を願っています。」
2022年デザインコンペ受賞者のハヤシカイト(林海人)さん、2022年アートコンペ受賞者の井村一登さん、2016年アートコンペ受賞者の後藤宙さんが、グループ展「光をほどいて、編む」に出展します。
「光」をテーマにした8名の作品を展示する同展。普段は異なる分野で活動し、偶然のきっかけで出会った作家たちによる「光の記憶」とも呼べる作品を展示します。
にいみさん出展作品
2016年デザインコンペ受賞者のにいみひろき(新美宏樹)さんが、韓国・ソウルのギャラリー「SH GALLERY」が開催するグループ展「Your Marvelous World and Art」に出展中。
同展示は、韓国と日本の5人のアーティストの作品を展示するもので、にいみさんの他に日本からはアーティストでイラストレーターの大河紀さんが出展しています。
坂本さんが制作・ディレクションに関わるインスタレーション作品
2020年アートコンペ受賞者の坂本洋一さんが、高知県で開催中のアートイベント「シャドウアップ™︎高知城」において、企画およびインスタレーション制作を担当しています。
坂本さんが所属する株式会社アブストラクトエンジンが企画・体験デザイン・制作に携わる同イベント。2灯のライトで影を作り出し、ライトに同期した3Dメガネを使用することで影が立体的に浮かび上がる独自の仕組みを開発し、高知城の広大な敷地内に数多くのインスタレーションを展示しています。来場者に、「シャドウアップ」をコンセプトとした新たな視覚体験を提供します。
(参考作品)「The Diaspora」、2014年
2015年アートコンペ受賞者の風間天心さんが、北海道立近代美術館が開催する特別展「星の瞬間」に出展中。
札幌を拠点に活躍する現代アーティスト9名と学芸員10名が、同館所蔵の「北海道の美術」コレクションから作品をピックアップして展示する同展。ピックアップした作品とともに参加アーティスト自身の作品が出展されるほか、学芸員によるコレクション研究の成果も展示されます。