2025年7月1日Award News
2021年デザインコンペファイナリストの時岡翔太郎さん、2019年デザインコンペファイナリストのコエダ小林(小林優也)さん・有村大治郎さんが運営するデザインスタジオ「21B STUDIO」が、2025年6月18日からの3日間開催された国際見本市「インテリアライフスタイル2025」で新作を発表しました。
「Adam」新商品 Photo: Masahito Ishibashi、Photo Direction: 21B STUDIO
新作は、りんごの種や皮などを含む搾りかすから生まれた新素材「Adam(アダム)」を使用したインテリアプロダクト。「Adam」とデザインスタジオ「M&T」「21B STUDIO」とのコラボレーションによって、ウォールミラー、フラワーベース、バスケットトレー、テーブルライトの4種が開発されました。21B STUDIOはウォールミラーとバスケットトレーのデザイン、新商品のフォトディレクションを担当しています。
シート素材の「Adam」
ジュースやシードルを製造する過程で大量に排出されるりんごの搾りかすが原料のAdamは、りんごそのものの質感を活かした唯一無二のアップサイクル素材となっています。
2016年デザインコンペ受賞者の深地宏昌さんが主宰するクリエイティブスタジオ・DIGRAPHが、世界的なタイポグラフィアワード「NYTDC71」で受賞しました。同賞はアメリカ・ニューヨークに拠点を置くタイポグラフィ団体The Type Directors Clubが主催するものです。
受賞したのは、プログラミング技術や3Dプリンターを用いた造形が特徴の陶器ブランド「ComPotte」のブランドアイデンティティデザインです。ロゴのピクセルフォントは3Dソフトで作成された立方体で構成されており、ブランド独自の美学が表現されています。
賞:TDC71受賞
作品名:「ComPotte」
受賞者:DIGRAPH
2014年デザインコンペ受賞者の毎熊那々恵さんが主宰するプロジェクト「Vase to Pray Project」が、オランダのハーグとアムステルダム、日本の長崎で展示「Vase to Pray from Nagasaki」を開催しています。※ハーグ会場は6月23日までの開催。
Vase to Pray Projectは現代技術を駆使し、新たなアプローチで次の世代へ「平和について考える」きっかけを作るプロジェクト。若い世代の人々に戦争や原爆について「知るきっかけ」を作りたいとの思いで毎熊さんがスタートしました。
『祈りの花瓶』長崎美術館展示風景
展示では、原爆の熱風で変形した瓶を3Dスキャンし、長崎の波佐見焼で再現した『祈りの花瓶』や長崎でのインタビュー映像などが展示されるほか、作品販売も予定されています。
--アムステルダム会場--
--長崎会場--
2021年アートコンペ受賞者の丹羽優太さんが、グループ展「Group show 河本蓮大朗、髙山瑞、丹羽優太」に出展しています。
丹羽さんは日本画、河本さんは染色・織物、髙山さんは木彫の分野で活躍する作家です。それぞれが伝統を受け継ぎながら、現代性をもった表現を行う若手気鋭作家として出展する今回のグループ展。丹羽さんは戦争をテーマに、様々な物語を絡めながら作品を展開します。
2018年アートコンペ受賞者の青沼優介さんが、自動車メーカー・マツダとのコラボレーション展示「息を建て、都市を植え、星が駆ける。」を開催しています。
同展の会場となる「MAZDA TRANS AOYAMA」はマツダが運営するスペースで、多様なクルマや若手アーティストの展示、マツダにまつわるイベントを開催しています。
今回は青沼さんとのアートコラボレーションとして、たんぽぽの綿毛を使って都市を表現した青沼さんの代表作「息を建てる/都市を植える」の世界に、「街の一等星」に見立てたROADSTER、ICONIC SPの2車種が入り込み、疾走する景色を表現。無色透明な綿毛の都市空間と、マツダにおけるアイコンカラーである赤のコントラストが幻想的な世界を生み出します。その他、ドローイング作品や小作品も展示されています。
2015年アートコンペ受賞者の風間天心さんが、展示「MELTY BUDDHA」に新作を出展しています。
同展は苫小牧市美術博物館の中庭展示スペースにて、インスタレーション作品を紹介するシリーズ企画「中庭展示 ― Court Installation」の第21回目として開催されています。
「MELTY BUDDHA」展示風景
展示では、ロウでつくられた仏像のような人型の像を複数設置。11月30日までの会期中に10日間述べ11回実施される「中庭展示キャンドル点灯イベント」にてキャンドルとしての作品に火が灯され、像は少しずつ溶けて変容を遂げていきます。