小松宏誠さん（2008年度アートコンペ受賞者）

個人ではTokyo Midtown Awardを受賞した翌年に旧フランス大使館取り壊しの際に開催された、"NO MAN'S LAND"に選んで頂き、出展しました。そこで何かつかむものがあり、良い評価を頂ける人とも出会え、翌年の2010 年には" 釜山ビエンナーレ" のアーティストに選出されました。その後はメディアアート的なインスタレーションだけではなく、オブジェにチャレンジするなど比較的自由につくりたい物をつくっています。一つの作品で完結するというよりは、なにか大きなストーリーを少しずつ…という感じです。

また、チーム＜アトリエオモヤ＞のグループワークでは、パブリックアートや屋外でのインスタレーションなど、誰にでも響くような作品を目指し仲間と真剣につくり続けています。

Tokyo Midtown Awardでは受賞はしたものの佳作でしたし、コンペには負けたと思っています。しかし、悔しさというのは結構後に残るものです。コンぺ応募は、時間とともに自分の力不足な点や、弱さが見えてくるきっかけとなりました。コンテストは必ずしもすべてが良い結果になるわけでもなく、決して甘くはないですが、挑まなければ見えないこともあるように思います。

今は大作が必要なコンテストはひと休みし、その部分とじっくり向き合うことを大事に活動し、30代を生き抜きたいと思っています。（談）