2022年4月4日Award News
2015年及び2016年デザインコンペ受賞者の市川直人さんが、2022年3月30日(水)に開業15周年を迎えた、東京ミッドタウン開業15周年のメインビジュアルのクリエイティブディレクターを担当しました。
【市川さんコメント】
今回のクリエイティブアイデアは、「目には見えない感謝を、目に見えるようにすること」です。
そこで、コピーは、一企業からの感謝のメッセージとしてではなく、東京ミッドタウンをひとりの “人”として捉えて、一個人からの手紙のように、この人はどういう言葉を綴るだろうと考え、それをコピーにしていきました。
メインのキャッチコピーも、企業感のある「15周年」ではなく、「15(歳)の春です」としています。
ビジュアルも同様に、どう「見えないものを、見えるようにするか」をチームで検討。
そこでフォトグラファーの佐藤新也さんから頂いたのが「赤外線写真」という撮影アイデアでした。
この手法により、桜が全く咲いていない2月の中旬に、東京ミッドタウンを囲む木々を、まるで魔法がかけられた美しい桜のように切り取っています。(2022年2月17日撮影)
普段は目には見えない赤外線により、目には見えない15年間の感謝の気持ちや、この場所にこれまで関わりや繋がりを持ってきた人々の暖かさや、優しさ、安心といった想いを、一足早く桜のように咲かせていったビジュアルです。
気づけばもう、桜の季節です。これから花開きはじめる東京ミッドタウンの桜と合わせて、この「想いの桜」もお楽しみいただければ幸いです。
【赤外線写真とは】
人間の目には見えない赤外線の分類の中でも、最も可視光線に近いとされている“近赤外線”と微量の可視光線を撮影したもの。赤外線写真では、赤外線を反射するものはピンクのような色に、反射しないものは水色のような色に写されます。
(左)通常写真 (右)赤外線写真
※2022年2月17日に同時刻同場所にて撮影
2021年デザインコンペファイナリストの時岡翔太郎さん、2019年デザインコンペファイナリストの小林優也さん(コエダ小林さん)・有村大治郎さんがコクヨデザインアワード2022にて、2作品で優秀賞を受賞しました。3人は「21B STUDIO」というグループで参加しています。コクヨデザインアワードは、プロダクトデザインの国際コンペティションです。2022年のテーマは「UNLEARNING」で、1,031点(国内555点、海外476点)の応募がありました。
【受賞作】
『描画で広がる質感の世界』
さまざまな質感を描くことができる画材セットの提案。性質が異なる同色の画材で描画することで、素材感やマチエールといった、普段は意識していなかった「質感の世界」を広げてくれるプロダクト。
『果実の楽器』
種や房といった、果実の構造を模したシェイカー。振ったり転がしたりすることで、果実ごとに個性ある音を奏でる。形から音を、音から中身を想像する体験によって、「目で聴く」「耳で視る」といった知覚の相互作用を促し、五感の学びほぐしを行うプロダクト。
2021年デザインコンペファイナリストの井下恭介さん、2020年デザインコンペファイナリスト德岡淳司さんが2021年度東京ビジネスデザインアワードでそれぞれ優秀賞・テーマ賞を受賞しました。
東京ビジネスデザインアワードは、企業とデザイナーのマッチングを目指すコンペティションです。デザイナーと協働する企業を選出し、その企業が持つ技術や素材をテーマとしてデザイナーからアイデアを募ります。企業と提案が選ばれたデザイナーはその後、一緒にアイデアの実現化に取り組んでいきます。
【受賞詳細】
優秀賞:光を使ったウェルネスプロダクトの提案
泰興物産株式会社(立川市)
井下恭介(デザイナー)、増谷誠志郎(デザイナー)【SANAGI design studio】
テーマ賞:紙器設計技術を活用したブランディング提案
株式会社協進印刷(世田谷区)
井下恭介(デザイナー)、増谷誠志郎(デザイナー)【SANAGI design studio】
テーマ賞:吸音スポンジ加工技術で実現する、快眠サポート寝具の提案
株式会社東金パッキング(東村山市)
岩渕修学(ビジネスデザイナー)、 德岡淳司(コピーライター)、山本しおり(キュレーター)、榎木勇人(プランナー)
テーマ賞:形を変えて想いを繋ぐ、裂地のアップサイクルシステム
有限会社プレジール(世田谷区)
井下恭介(デザイナー)、増谷誠志郎(デザイナー)【SANAGI design studio】
2020年デザインコンペファイナリストの德岡淳司さんが、ヤングライオンズコンペティション(通称ヤングカンヌ)のフィルム部門における国内予選で優勝(GOLDを受賞)し、日本代表クリエイターに選ばれました。萩原志周さんと共に、2022年6月に行われる世界大会に日本代表として出場します。
ヤングライオンズコンペティション(通称:ヤングカンヌ)は、カンヌライオンズで行われる30歳以下のプロフェッショナルを対象としたコンペ形式のオフィシャルプログラムです。各国の代表2名1チームが参加し、現地で与えられた課題に対し、定められた時間内に作成した映像や企画書の提出、またはプレゼンテーションにより、GOLD, SILVER, BRONZEを決定します。
2015年デザインコンペ受賞者の吉田貴紀さん・栗原里菜さんがメタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022の審査員を務めます。さらに二人の勤めるデザイン事務所バイスリーが作品の展示会場になります。
メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022は大阪の京町堀を舞台にした、「今」を生きるクリエイターのためのアートフェアで、今年が初開催となります。
2019年アートコンペ受賞者の古屋真美さんがSICF22 EXHIBITION部門 受賞者展に出展します。
古屋さんは2021年9月に開催された、若手作家の発掘・育成・支援を目的としたアートフェスティバル「SICF22(第22 回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」にて奨励賞を受賞したため、受賞者展に出展します。
※『SICF22 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展 チャンジンウェン「記憶容器」』と同時開催です
岡本太郎現代芸術賞 入選作品『Fountain』 撮影:野口浩史
2012年アートコンペ受賞者の角文平さんが第25回 岡本太郎現代芸術賞に入選しました。
岡本太郎現代芸術賞は、岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰するべく設立された賞です。今回は578点の応募の中から24名(組)の作家が入選し、入選作品は川崎市岡本太郎美術館に展示されます。
『一戸建てマンション』
さらに、渋谷ヒカリエでは個展も開催予定です。
Tokyo Midtown Award 2012の受賞作をはじめとしたクロニクル的な展示となる一方、昨今の民間による宇宙開発の再燃をうけた、宇宙移住計画のテーマに沿って付け加えられた要素が新たな展開を見せる作品群を公開します。
2017年デザインコンペ受賞者の富永省吾さん・綿野賢さんが東京クリエイティブサロンの銀座エリアのインスタレーションを担当しました。
東京クリエイティブサロンは、地域や民間企業が連携して、ファッション、アート、音楽、フード、カルチャーなど、都内の複数エリアのイベントを一同に集結させた、プロジェクト型のクリエイティブイベントです。「A_BOX」というインスタレーションが丸ノ内、日本橋、銀座、渋谷・原宿に設置されました。
富永さん・綿野さんは銀座エリアの「鏡よ鏡-glitch mirror-」というインスタレーションを担当。
作品のコンセプトは“正しく映らない鏡”。
姿見から着想を得たこの作品は、グリッチ状に細く裁断した鏡と、通常の鏡面を合わせ鏡にすることで、「見たことのない自分の姿」に遭遇することができるというものです。
※イベントは3月31日で終了しています。