2025年6月4日Award News
COPY CORNER LABEL ORIGINAL「from leaf」
2021年デザインコンペファイナリストの時岡翔太郎さんが、COPY CORNERとのコラボレーションプロダクトをデザインしました。
COPY CORNERは、コクヨ株式会社のインハウス・デザインコレクティヴ「YOHAK DESIGN STUDIO」がプロデュースする、レーベル/ファクトリー/ショップからなるプラットフォームです。レーベルでは多様な視点を持つ作り手とコラボレーションし、アイデアを出力。ファクトリーでは印刷の実験を通じて、日用品の装いを「リ・カバー(カバーし直す+回復)」。使い手と作り手が交わるコミュニティとして、日用品のこれからの価値を創造する活動や体験を提供します。
時岡さんはカード/トレーの商品シリーズ「from leaf」をデザイン。リソグラフプリンターのスキャン機能を活用してさまざまな種類の葉をスキャンし、カード/トレーを制作しました。同商品はCOPY CORNERの公式オンラインショップから購入可能です。
2020年デザインコンペ受賞者の宮崎琢也さんが、アジア太平洋地域を対象とする最大級の広告賞「Spikes Asia 2025(スパイクス・アジア)」と世界的な広告賞「2025 ADC AWARD」にて、それぞれショートリストに選出、ブロンズを受賞しました。
受賞したのは、「THE SYMPHONY PLOTTER」という作品で、オーケストラ演奏を視覚芸術化するプロジェクト。一般的に撮影が禁止されているクラシックコンサートの演奏を形に残す方法として、ペンプロッターという装置で演奏者をリアルタイムに描き出すシステムを開発しました。その演奏限りの形状が描き出されたアートポスターと、ポスターに設置されたNFCタグを読み込むことで各ポスターの元となった演奏とラインアートの生成過程を楽しむことができるWeb Appの作品です。
賞:【Spikes Asia 2025】Bronze(Digital Craft / Digital Illustration & Image Design)、【2025 ADC AWARD】Bronze Cube(Innovation)
作品名:THE SYMPHONY PLOTTER
受賞者:日本フィルハーモニー交響楽団(広告主)、TBWA/HAKUHODO
2018年デザインコンペ受賞者の迫健太郎さんが、2025年大阪・関西万博にてパナソニックグループパビリオン「ノモの国」の展示企画を担当、また、シグネチャーパビリオン「EARTH MART」に作品を提供しています。
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」外観
「ノモの国」は迫さんが所属するパナソニックグループによる体験型のパビリオン。同グループが培ってきた「ひとの理解」研究に基づく技術などを活用し、子どもたちの感性を刺激することで想像する力を解き放つ、非日常体験ができます。迫さんは展示企画チームのクリエイティブ担当として、体験ストーリー構築やゾーニング設計などのディレクションを担当しました。
迫さんデザインの「あんこ」のパッケージデザイン
また、小山薫堂さんがプロデュースする「EARTH MART」は、スーパーマーケットのような展示空間のなかで、食といのちの循環に触れることのできるパビリオンです。迫さんは同パビリオンの企画のひとつ「EARTH FOODSのパッケージデザイン」の公募にて、「あんこ」のパッケージデザインを応募し、受賞。同パッケージのパビリオン内での展示が実現しました。「SIX-PACK-ANKO」と題し、あんこが筋トレなどのボディメイクに適した素材であることを訴求する、腹筋のような凹凸を持ったパッケージデザインとなっています。(共同制作者:松沢洋祐)
SEKISUI HOUSE - KUMA LABによる出展作品イメージ
2022年アートコンペ受賞者の平野利樹さんが、自身がディレクターを務める東京大学の「SEKISUI HOUSE - KUMA LAB」としてロンドン・デザイン・ビエンナーレ2025に参加します。
ロンドンで2年に一度開催されるロンドン・デザイン・ビエンナーレは、多くの国や地域からデザイナー、アーティスト、建築家が参加し、国別の展示を行います。
平野さんはTOKYO MIDTOWN AWARD 2022 の作品でも使用した、和紙素材による構造体の製作の研究を東京大学で行っています。今回は、和紙の原料である楮(コウゾ)をペースト状に溶かして雲状の曲面パネルを製作し、それをロンドンの歴史的建築であるサマセット・ハウスの階段室に浮遊させるような展示を行う予定です。
出展作品「横瀬海岸」
2019年アートコンペ受賞者の宮内裕賀さんが、地元鹿児島のギャラリーで「イカ画家 宮内裕賀 個展」を開催します。
宮内さんはイカ墨を原料としたインクやイカ甲を胡粉に加工した自作の絵の具を用い、20年にわたりイカを描き続けています。同展では新作を出展予定です。
「Chasms Call」
「世界ふしぎ発見!」OP映像
2016年アートコンペ受賞者のFUKUPOLYさんがキュレーションメディア「映像作家100人」の2025年アワードにて選出されました。
FUKUPOLYさんは3DCGの映像作品を制作しており、同アワードでは企画制作を担当した「Chasms Call」や企画コンテ、映像ディレクション、CG制作を担当した「世界ふしぎ発見!」のOP映像、CGディレクション・CG制作を担当した「R1グランプリ2025」オープニング映像などがピックアップされています。